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「負けず嫌い」が成功を導く [ビジネス成功への道標]

 私がある支店の支店長に着任したとき、ある有力企業の社長と財務部長が訪ねていらっしゃいました。
本来なら、小生のほうからご挨拶に行くのが一般的ですが、あまりにも挨拶に行かないので、「こいつはどんなやつか。。。。」と痺れを切らしてご挨拶に見えたようです。

彼は、当地では有名・有力な食品スーパーMのK社長。

当社は、数年前、運転資金が調達できず倒産の危機を招き、彼はオーナー筋の経営者から
「お前が社長をやってみろ!」といわば匙を投げられたような格好で社長に就任させられた人物です。

小生が担当になったときには、すでに元気印の企業になっており、前任の支店長もたいへん懇意にさせていただいていた企業でした。 先方からすれば、「取引解消だぁ!」と言いたくなるような横柄な新支店長だったのかも知れません。

 なぜ挨拶が遅れたのか、今考えてもはっきりしませんが、前任の支店長と仲が良すぎたため、担当者が当社のことをよく知らず、挨拶の順番が遅れてしまったというのが実態だったようです。
しかしながら、なぜかしら小生も懇意にしていただき、「これはどう思う?」等々、よくご相談の電話がかかってきたり、あるいは「ちょっと来ないか」と会社に呼び出されたものです。 ある日、訪問すると「今テレビCMを選んでいる。 支店長ならどっちにするか感想を聞かせてくれ。」といったようなことまで相談されたものです。

そんな関係であったこともあり、
ある時、K社長にズバリ「成功の秘訣はなんですか」と聞いてみたところ、彼曰く「運が良かった」と。。。。
「うそでしょ 本当は違うんじゃないんですか?」と小生が問いただしたところ、彼はしばらく間をおいた後で「実は、子供のときから負けず嫌いだった」と話していただきました。

K社長は、学生時代から当社でバイトをし、そのまま当社に入社してしまったという経歴の持ち主で、倒産寸前のお金のない当社を再興するにあたっては、「負けるものか」を合言葉に、知恵と工夫の連続であったようです。

余談ですが、ある日、別の会社の社長から、「倒産寸前だったMが上場しようかという勢いになった秘密はなぜだ。 支店長なら知ってるだろうから教えて欲しい。」と依頼を受けましたが、小生は「店を丁寧に見ればわかりますよ」とだけ答えておきました。 それほど社長イズムが店舗に反映していたのも事実です。

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