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§6-4 『教育』の大切さを知っていること(その4) [成功した企業トップの15か条]

教育の話から少しずれてしまいました。
実は、「採用担当者以上の人材は採用できない」という言葉に意味があるのです。

人材の育成、後継者の育成というのは、企業の成功を持続させるのには重要なことです。

銀行の部下に、「このお取引先の後継者はいるのか?」という質問をすると、
部下は「ハイいますよ!息子さんがお一人。」と答えるケースがあります。
小生が「その息子はいくつなんだ」と部下に尋ねるとm
部下は「今大学2年生です」と。。。。。

企業にとって後継者とは、社長が、身を引いたり、不測の事態が起きたときに代われる者という意味であり、
「大学2年生の息子さん」は跡継ぎには違いないけれど、企業を連続的に繋いでいく社長の足元の後継者ではないのです。

足元を継げる人材、将来、後継となる人材を育てるのが社長(企業トップ)の重要な仕事のひとつです。

前の項で、「教育とは分身を作ること」といいましたね。
後継者は、社長の分身であって欲しいのです。
しかしながら、「採用担当者以上の人材は採用できない」ということと同様、「その教育者以上の人材は育たない」ということも言えることが多いようです。

そこで、複数の教育者(指導者)に付かせるのです。
日本の企業では、古くから「修行に出す」ということがあります。
いわゆる「他人の飯を食って」くるのです。

もし、A社長だけが指導者なら、教わった人(たとえば息子さん)はA’さんになります。
すなわち、A≧A’でしょうか。。。

ところが、Bさんのところへ息子さんを修行に出すと、A’+B’さんになる可能性があります。
Bさんだけに教わったら、教わった人はB’さんで、B≧B’の関係になりますが、
修行に出た息子さんは、A社長の指導とBさんの指導を受けたことになり、A ≠ A’+B’ という人材に成長していくのです。つまり、Bさんの指導を受けたことで、Aさんの指導にはなかった部分が育まれ、A社長を凌ぐ後継者(息子さん)が誕生するのです。

会社の中で、人事異動があって、上司や同僚が変わる側面には、そういう効果もあるのです。


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