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銀行員が定期預金を作るとき(2) [銀行(員)と付き合う法]

「運用相談」コーナーに通されたとき
待合のイスには、座っていたのは私と後二人の三人でした
「運用相談」コーナーのカウンター(ブース)は3つありました
表示された番号札の番号は、364、366、365でした
実は、私は「366」番の札を持っていたのですが、てっきり「369」だと思い込んでいました

真ん中のカウンターの女子行員の方が「366」番の方はいらっしゃいませんか
と呼んでいるのがわかりました
私はといえば「お客は3人しかいないのにおかしいなぁ」と少しだけ不思議に思いながら
待合のイスの奥のほうに座っていたもう二人のお客のほうを見ていました

実は、この二人のお客は、車椅子に腰掛けた80歳代くらいのおばぁちゃんとお付き添いの方でしょうか60歳代くらいのお嫁さん(または娘さん)の二人連れでした
そこには、この支店の得意先係と思われる30歳前後の若い行員さんが中腰になって話を聞いていました
きっと大口のお客様なのでしょう あるいはご融資先の社長様のご家族なのかも知れません
ありそうであまりない光景です
私はといえば60歳代のおばぁさんの声が大きくて、なんとなく聞き入ってしまいながらいらいらしていました
「客は少ないのにまだなのかなぁ」とか
「うるさいから、応接コーナーにでも連れて行けばいいのに」とか
考えていました

そうこうするうち、後から来た客がひとり二人とカウンターに座っていわゆる「運用相談」をしていきました

そのうちカウンターのドアが開き、別の女子行員が出てきました、お金を入れる緑色の長方形の「カルトン」を二つ持って出てきました さっきの男性行員がお待ちどうさまでした とかいいながら。。。。。。
注:「カルトン」=金融機関等で現金や通帳、カードを乗せる時に使う受け皿

あろうことか、その女子行員はおばぁちゃんの前にひざまつき、両手に持った「カルトン」を床のカーペットの上において説明を始めたのです
仮にも、お金とか預金通帳などのお客様の重要物を床に置くなどということは銀行ではありえません
(注:想定されていないので禁じられているわけではありませんが。。。。。。)

「カルトン」には、現金は乗っておらず、計算書が乗っていましたから、預金の解約か乗り換えあるいは振り替えとかだったのでしょうね
説明が終わると、この優秀(?)な得意先係の行員は、
「今日はどうやってこられましたか?タクシーなら、ぼくが表で拾いましょう」といって出て行ってしまいました
そうこうするとタクシーが止まったらしく、戻ってきて、このうるさいおばぁちゃん二人を連れ出してくれました
(注:車椅子に乗ったおばぁちゃんは物静かな方でした)

<つづく>


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