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究極のCS、究極の金儲け (八柳鐵郎さんを悼む) [究極のCS、究極の金儲け]

八柳さんと出合ったのは、平成10年(1998年)10月2日のことでした。

札幌で開かれた、ある会合の分科会の講師でお話を承ったのが最初でした。
基調講演を坂本春生元通産局長がなさいました。
その後での分科会の講師が八柳さんでした。

講演のテーマは「すすきの有影灯」だったでしょうか。。。。。(著作の名前はそうでした)
そのときの興奮は今でも忘れられません。

すすき野の有名な「キャバレー:エンペラー」の看板マネージャーであり、ラジオのパーソナリティーであり、文章も書かれるという文化人でした。
記憶を頼りに氏の話を拾ってみると

1.東大卒業の坂本さんの後で、中学校もろくに出ていない自分がお話するのはおこがましい。
2.すすき野は不景気です バブルの頃は、2,500軒もあった飲食店が、今はずいぶん減っている。でも、すすき野の街中は変わっていない。バブルの頃は、すすき野周辺部まで「すすき野」と呼んでいたので、そういう店が潰れている。
3.ホステスの採用面接の時には、「お金儲けをしなさい」と必ず言う。なぜなら、ホステスになる人はお金がない人だから。

4.ホステスになった以上は、「タバコは只で吸うくらいでないとだめ」。
5.ナンバーワンホステスの徳川美智子さんは、月に400人の指名を受ける。そして、社長よりも給料が高い 社長より給料が高いホステスがいると言うことは光栄なこと。
6.指名を受けるためには、客の名前を覚えることと自分の名前を覚えてもらうことが大切

7.月に10万円の貯金のできないホステスにはやめてもらう
などなど、、、、詳細に書けば、時間がないくらいです。


講演が終わるや否や彼の元に駆け寄って、「私の支店のお取引先の勉強会の講師に来ていただけないか」とお願いしその場で了解をいただきました。
小生は、三つの支店長を経験しましたが、どの店の勉強会でも大好評で会場はいつも満員でした。

やはり、二つの店ではお取引先の重鎮から、銀行の勉強会に「ススキノのキャバレーの人はいかがなものか。。。。!」と、開催前にご意見を頂戴しましたが、小生は「もし不愉快な部分や、問題が起きたら私が責任を取る」旨言明して開催させていただきました。
講演会が終わったら、そういうお取引先の皆さんも「面白かった!よかった!」と御礼にみえたくらいです。

小生より、講演のテーマは指定させていただきました。
それが『究極のCS、究極の金儲け』です。


三回目のときは、もう一つテーマをお願いいたしました。

隆盛を極めたキャバレーはなぜ消えていったのか?」と言うことを話の中に盛り込んでいただきたいと。。。。
八柳先生は、ご講演の中で、こうおっしゃいました。

「昔、恐竜がいた時代のこと、次第に食料が不足してきた時、隆盛を極めた大きな恐竜は、小回りが利かず食べ物に困ってしまった。しかしながら、こんな食糧難のときでも、ねずみのような小動物は実は恐竜の足をかじって食いつないでいた。
 大柄な恐竜は、自らの足元が見えず、小動物に足元を食いちぎられていることすら気がつかないまま餓えて滅んでいった。」と言う趣旨のことをおっしゃってお話を締めくくられました。

こんな話が今でも空で言えるほど鮮烈な印象で記憶に残っています。


エンペラーの経営母体だった会社も先日破産申立てをしたとのニュースを目にしました。
数年前から年賀の挨拶も届かなくなってしまったので心配していましたが、本日、ご訃報を目にしてしまいました。
本当にありがとうございました。
先生からいただいた数々の著書、それから、ご講演の3本のテープを宝物にしておきたいと思います。

企業経営に、あるいはビジネスマンに送る示唆的なお言葉をありがとうございました。
拙文ですが、この場をお借りしてご冥福をお祈り申し上げます。

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訃報を伝える北海道観光研究所のHPです
http://www.hokutonomado.com/archives/2008/04/post_359.html

在りし日の八柳先生のプロフィールです
http://biz.sbrain.co.jp/keyperson/K-4480.htm





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