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「余裕のある世代はどの人たちか」 (消費はどうすれば活性化するか⑤) [感覚的消費論]

これは、平成13年(2001年)9月に書き下ろしたものです。。。。。少し古びていますが、参考までに。。。。 感覚的消費論:(消費の担い手を探せ!・・売り手の側からみた消費ではなく、消費者の側からみた消費)です

また、不況とはいうものの着実に豊かな層が存在するということも想像に難くない。

 「一億総サラリーマン」と仮定した時、「住宅ローン」と「教育費」負担がサラリーマンの足枷となっているのは事実である。住宅ローンと教育費の負担が重いサラリーマン家庭は、自由な消費に向かわせる十分な資金的に余裕はないであろう。だがしかし、みんながみんな住宅ローンとか教育費の負担に苦しんでいるわけではない。
もちろん、住宅ローンを借りていない人たちも存在するのは確かである。例えば、住宅ローンのない層(世代)を探してみよう。

 バブルの時期を除けば、住宅ローンが著しく伸びたのは昭和45~50年(資料省略)である。いわゆる「列島改造」時代である。感覚的な仮定ではあるが、「誰しも子供が同じ寝室に寝なくなる」と自家を持つことを考えるのではないか。とすれば、親の世代は35~40歳、子供が10歳前後に家を持つとも考えられる。例えば、昭和50年に住宅ローンを借りた人たちは、その頃の住宅ローンは20~25年が中心であるから、26年経った昭和76年(平成13年)には、概ね55~65歳となっているであろう。そして、その子供たちは、今、30~35歳となっている。55~65歳の親達は、十分な退職金を貰い、年金を貰い始めた世代でもある。

 その子供世代も、卒業・就職・結婚し、いまや幼稚園や小学生の親となっている。長男長女でもあり、必ずしも住宅取得が必要なわけではない。そして、この世代は今から十数年前のあのバブルの時代に若者(大学生等)であり、消費を担って来た主役でもある。昨今、この世代向けのファッション雑誌が目に付くのも偶然ではなかろう。例えば、女性ファッション誌で言えば、「JJ」族が「VERY」族にスライドしているのではないかとも思われる。(そして「STORY]族に。。。モデルの設楽りさ子さんがイメージモデルとなって移り変わっているのが興味深いです)

 孫世代を見ても、少子化・低年齢効果もあり教育費負担も多くはない。こういった、世代構成を持つ一族は、たぶんに生活に余裕がある世代と言えるのではないだろか。消費の主役は意外とこの一族にあるのかもしれない。
タグ:VERY story
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