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潮風とハイテク工場 (理に適っているかどうかのチェックが必要) [裏づけのない経営学]

海辺のリゾートに行かれたことはありますか?
もし、心地よい潮風の吹くリゾートホテルやマンションに宿泊されたときは、必ずベランダに出てみましょう
エアコンの室外機が置いてあれば占めたものです
よーく観察してください どんなことにお気づきになられましたか。。。。。
おそらく「塩害対策用」などとラベルが貼ってありませんか?

意外にも海沿いにはハイテク(あるいは精密部品・機械)の工場はないものです
尊敬するS社長の本社・工場も、どちらかと言うと海から離れた山のほうにあります
「ここに工場を決めたのはやはり海から離れているからですか?」とS社長に聞いたのですが、
社長は「たまたまですよ。。。」と笑っておられましたが、明らかに、海から離れた土地をお探しになったと言う感じでした
本社のビルからみると、太陽が沈む西の方角はるかに、S社長がご信心をなさっているお宮の祠が浮かび上がるロケーションです
おそらく、一日の終わりを神様に向かって毎日感謝されるのだろうなぁと感じ入りながら応接の窓から見入ったことがあります

精密機械工業は、世界的には、スイスが有名ですね 山紫水明、レマン湖とアルプスの山々のコントラストが綺麗な地方です 日本では長野の諏訪地方が代表的ですね
重厚長大の産業は別として、いい工場はやはり海沿いにはないというのが一般的です
あるいは、高台にあったりします
精密機械やハイテクは、水や潮風を嫌うようです
特に大雨の多い地方の工場の場合、斜面とか盛り土をしたところに立地しています

液晶で世界的に有名な電機メーカーも山間部に工場があったはずです
この会社は臨海部の埋立地に新工場を建設する話が進められていますが、そういう意味ではすごく驚きです
液晶パネルは、割れやすく持ち運びがたいへんだから海のそばがいいということも理解できますが。。。。
山のほうの工場でできた液晶パネルと言うのが売り物だったのに。。。。
今回の世界的な不況で新工場建設に少し足踏みする時間ができたのはいいことかも知れませんね

松下幸之助さんは和歌山県の出身ですが、和歌山には主力工場はありませんでした
和歌山の人は「幸之助さんは、地元の人にいじめられて、和歌山に嫌気して出て行った」とおっしゃるようですが、実は、和歌山の風土・県民性・気候等々が彼がこれからやろうとするビジネスにあわなかったのかもしれません
松下の工場の立地を見ると「理に適っている」ような気がします

工場や倉庫を見るにつけ「理にかなう」ということを考えてみると楽しいですよ
いい企業の工場や倉庫は潮風、砂塵、埃、陽射し等々にうまく配慮されています
あるいは場所に応じた立地や利用になっているはずです
倉庫を見たときに「中には何が入っているのですか?」と尋ねてみてください










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