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お国言葉が伝えるもの(「よかよか」とか。。。。) [旅紀行・県民性の謎]

友人によれば、アフリカのとある国では
「母国語に『ありがとう』と言う言葉がなく、あとから入ってきたフランス語の『メルシー』を使っている」と言う趣旨のことをその著書の中で書いています つまり「お礼を言う」と言う文化がない、言葉を変えていえば、「感謝の念がないかもしれない」的な意味でしょうか。。。。

「ひょっとしたら間違っているかもしれない」と彼女は後日話していましたが。。。。。当たらずしも遠からず、と言う言葉もあるように、ある意味そうなのかもしれません
(文中では「感謝のことばを聞くことがとても少ないように思った。これも習慣の違いで、きっと悪気はないのだろうが。。。。。」と)

転勤して日本の各地で暮らしてみると、言葉にその県民性が出ていることに感動することがあります 「言葉は文化でありお国柄そのもの」です

たとえば
四国は、海を隔てていながら、関西弁風の言い回しが多いことに気がつく方は多いでしょう 歴史的な交流の結果なのでしょうね

ただ、一つ一つの県(地方)に行けばその県(地方)でしか使わない言葉も多いのも事実です

小生の愛する高知では、
「こじゃんと」=たくさん・・・・こざかながうようよいる様を思い浮かべます
「太い」=「大きい」・・・・・鯨を思い浮かべます
「こげる」=「日に焼ける」・・・・灼熱の太陽を思い浮かべます
「まっこと」=「本当に」
「雨がふりゆう」「雨がふっちゅう」」「雨がふちょった」等々雨にまつわる言葉も繊細です
特に、物事の状態や描写を表す言葉が多いような気がします
漫画家や小説家が多いのは偶然ではないかもしれません

紀州御三家で気ぐらい高いと言われる和歌山では
「出る杭は打たれる」と言う言葉が一般的に使われるのも面白く思いました
「出すぎた杭は打たれない」と言う気持ちで生きていくか、静かに暮らすかどちらかしかないような気もします
こんな言葉もあります
「連れもて行こら」・・・「仲良く一緒に行こうよ」とでも言うのでしょうか

暮らすのが楽しくなる福岡・博多弁で印象的なのは
やはり「よかよか」です
英語なら「Don't mind」というのでしょうか
驚いたのは、韓国語の「クェンチャナヨ(ケンチャナヨ)」
とも同じ意味のようです

いろいろトラブルや不愉快なことがあっても「よかよか 一杯行こう!」と言われるとほっとするものです
乱暴っぽく聞こえてしまう博多弁ですがフレンドリーに尽きるということでしょうか
中国・朝鮮から次々と新しい文化を持った人たちが押し寄せてきたり、九州中の人たちが一旗あげようと集まってきた博多の町福岡では「寛容」ということが優先されたのかもしれません

しかし、この「よかよか」はビジネスの上では少し注意が必要です
つまり「細部が少しアバウトな」「詰めが甘い」ような気がします(あくまでも小生の直観であり気のせいですが)
したがって、精密なものを作る時や緻密な契約ごとは「よかよか」精神から一歩離れてみることも大切です
住みやすいことは事実ですが、ビジネスの上では、どのスタンダード(基準)に拠るのか(拠っているのか)ということにも少し気配りが必要です

もし初めての土地に移り住んで暮らすとか仕事をするといった場合には
その土地の歴史を楽しむ方も多いですが
小生なら、
地名の言われ
言葉遣い
地形
気候
自然環境
食べ物
生活習慣
お祭り
などなど日常生活でふっと気になったことに関心を持たれることをお勧めします
ひょっとしたら感動の連続かも知れません
その土地ならではという秘密が隠されているかもしれません

「郷に入っては郷に入る」とか言いますが、こういった率直な違和感を楽しむのも、新しい土地で愉快に暮らすコツの一つのような気がします
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