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中小企業への誤解 (トヨタも松下もホンダもSONYもみんな中小企業だった) [裏づけのない経営学]

トヨタも松下もホンダもSONYもみんな中小企業だった(はず)

・ゴルフ場で楽しまれ、あるいはすすき野・銀座・中洲等々の盛り場をよく利用されていらっしゃるのは誰でしょう?
・レストランで領収書をもらうのは誰でしょう?
・海外旅行を楽しんでいるのは誰でしょう?
(特に豪華客船による船旅とか。。。。)
・高級車に乗っているのは誰でしょう?

中小企業=弱者 とみられがちであるけど、本当にそうでしょうか

確かに、大企業と中小企業では
①ブランドイメージ
②資金調達力
③人材の層の厚さ(人材の互換性)
④誰でもトップになれるチャンスの有無
⑤福利厚生の手厚さ
⑥人材育成プログラム
等々で大企業は中小企業を凌駕しているように見えますね

でも、経営者層の資金力・暮らしぶりを覗き見ると、
一部かも知れないけど中小企業の経営者層の方が豊にも見えます

昨日(3月30日)の日経新聞の「インタビュー領空侵犯」というコーナーでは、「大企業の採用は30歳からに 有能な若者は中小企業へ」ということで、ある有名な大学教授が論じておられました

ただ、彼の論点のベースには、「中小企業は劣っている」という発想があるように思われます
彼の言葉を拾うと
「大企業の総合職と官庁のキャリアについては、三十歳くらいまで法律で採用を禁止してはどうでしょう 大学を出たら、有能な若者もたとえば中小企業に就職する。。。。」
「コツコツ型の人には安定した職場が必要ですから、大企業の一般職や公務員のノンキャリアについては新卒採用を残しておいたほうがいいでしょう」
という話です
これはミスリードでしょうね

小生なら、こんなルールを作らなくても
「30歳くらいになったら、どんどん転職をして行くあるいは行ける」という社会をベースにすればいいと思います
逆に、優秀な終身雇用者をいかに確保していくのかがテーマになっていくかもしれません

最初に大企業に勤め、ビジネスに向き合う姿勢や資金力のベースができた人なら
①やりたいこと
②向き不向き
③家庭事情
などを踏まえながら転職していくことを歓迎する社会になる(なっていく)のではないかと思います

※余談ですが、最近の「派遣○○」の問題にはこのあたりの検討がなされていないような気がします

今までの社会と違うのは
①少子化世代が徐々に中心世代となること
②子供二人に親が4人という家族が増えていること
③団塊の世代がおじいちゃんやおばぁちゃんになれば、今までにないお金も人生経験も豊かな親世代(寿世代)となること
④特に学歴については、今までとは違う考え方を許容することのできる家族が増えること
⑤金銭的には親が面倒見てくれることから、近居+適当に働いていれば「食いっぱぐれない世代」が働き手の中心世代になること
⑥かつてのように「住宅取得」が一生の買い物ではなくなる世代が増えてくること

などのように、社会構造が大きく変わってきています
ただ単に立身出世することが人生の目標ではないことが顕在化してきます

逆に転勤の多い大企業を嫌う世代が出現してくるほうが心配ではないでしょうか

中小企業で働くほうが小回りが利いて、
①暮らしやすい
②やりがい・働き甲斐がある
等々と思うほうが自然の成り行きかもしれません
安定した給料がもらえるのなら、特に地方ではこの状況が加速していくことでしょう


若い頃は研修制度・基礎訓練の充実した大企業に勤め
結婚して子供ができる頃になれば、「親ががかり+親のお世話」という図式を好む人たちが増えてきても不思議ではありません

「不景気だから中小企業は大変なんだ!」と単純に強調するマスコミ関係者が多いようですが
実情はどうなのか。。。。。と問いたくなるのは私だけでしょうか。。。。。

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寅次郎

今は大企業でも怖いですよね。
私は7回の転職ののち、今年起業してしまいました。
がんばります!
小企業として。
by 寅次郎 (2009-03-31 23:01) 

beni_ha

寅次郎様

起業ですか うらやましい限りです

大企業の怖さは、「ただの人」の集まりです
ポストで仕事をする人が多く また、それを求められています
ポストを外れたら、力がなくなっていく人
逆に組織を離れたら、能力が開花する人

そんな光景を見てるのは楽しい限りです
こんなブログですが、(反面教師として)ご参考にしてください
by beni_ha (2009-04-01 09:05) 

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