SSブログ

「資金繰りがラクになる銀行交渉」とは。。。。 [銀行(員)と付き合う法]

ある雑誌の広告の見出しに「資金繰りがラクになる銀行交渉」と言った趣旨のものがありました
中味を読んでないのでその記事についてのコメントはできませんが、
小生の現場での経験をお話しましょう

結論から言いますと
「資金繰りがラクになるのに王道はない!」と言うことです

先日テレビの番組でこんな紹介をやっていました
ある金融機関が業況不芳先の貸付継続の条件としてとった対応策のことでした
「売上の前月比40%増」というテーマ
をその企業に与え、それをクリアすれば融資継続をするというものでした。

その結果、その会社は、家族を挙げて売上増大に向けて汗を流しておられました。
おそらく前月比では売り上げ増は達成できたのではないかと思います。

この話を皆さんはいかが思われますか?
①売上は上がったけど、経費がそれ以上かかっていたら、経営はやはりしんどい
②毎月、この売上レベルを維持しないといけない
と言うことが重くのしかかってくるはずです

資金繰りをラクにするには
利益を出すこと
借金の額を減らすこと
が基本です

そうはいっても、今既に借りている借入金の負担が重い人にとっては
金利を引き下げてもらう
元金の一回あたりの返済金額を減らしてもらう(最終回にシワを寄せる)
元金の返済を棚上げしてもらう(元棚(がんたな)といいます)
元金優先充当をしてもらい借入金の根っこから減額を優先する
借入金が複数口ある場合は、一本化(口数整理)し、借入枠に余裕があれば、その範囲で追加借入を行う

などが一般的な方策として考えられます
①②③④は新たな借り入れはできない最終的なやり方であり、一本化(口数整理)も条件変更に該当し、次回からの借入がやりにくくなったり、違約金を取られたり、金利を引き上げられたりすることがあります
と言うことを理解しておいていただきたい

借入金は、利益で返す と言うのが大原則なので、
①どんなに売上高が大きくても利益が出ていない=赤字である限り、いつかはさらに負担が重くなる
②どんなに売上高が小さくても利益が出ている限り、借入金は円滑に返していける
と言うことを経営のテーマにしておかれるのがいいと思います

利益を増やすには、売上を上げることも大切ですが、費用(経費)を減らすと言うことが一番です
そして、
利益が出る目処がないかぎり借入は増やさない、借入を増やすのなら利益を出す
と言うことを徹底してください


RIMG0279.JPG
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 1

コメント 1

ttkman

勉強になります。
一般人にはなかなか実際どうなっているのか
分からない部分がおおいので、為になります。

by ttkman (2009-05-23 12:07) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0