SSブログ

銀行、証券、保険(金融機関?へのシュウカツ) [シュウカツ]

以前、生命保険会社の若い人から「同じ金融機関に勤める者」としてという趣旨のお話をいただきました。

実は、すごく違和感を抱いてしまったのです。
私の頭の中には、金融機関=銀行という発想しかなかったのですが
彼のカテゴリー分類には、銀行も証券も保険もみな「金融」ということのようです。

おそらく銀行に勤める人の多くは、保険や証券は金融業界だとは考えていないでしょう

おそらくそれなりに組織風土・ビジネス手法も違うようです。
思うに
銀行は「組織」で仕事をし
証券は「人」で仕事をし
保険は「商品」で仕事をしている
 ような気がします。

例えば、
銀行では、一人だけで融資決定はできません
まるで「自分ひとりでお金を貸すような仕草をする行員」がいたとしても、
絶対に一人で融資することはありません。
支店長の独断で融資を行うこともできません。
いわゆる「稟議書(りんぎしょ)」の押印欄(決裁欄)にはたくさん(複数)の人のハンコが必要です。
もし、一人のハンコだけで融資が行われていたとしたら、まず内部監査で指摘されてしまいます。

証券会社の基本は「人」です
その取扱商品は、株式であったり、国債などの債券はすべて市場(マーケット)があります。
証券会社はある意味ブローカー(売買の仲介をする人)です。
商品は単一価格なので、後はそれを媒介する「人」の器量とかセンスに大きく左右されます。
かつて山一證券の倒産がうわさされていた頃、マーケットで名前の知れた有名人(証券マン)たちは
早々と転職して(他社へ引き抜かれて)いました。

保険会社の基本は「商品」です
保険会社のことを「元受」とか「メーカー」とも言います。
銀行や証券と違い「媒介・仲介」機能よりも自らが商品を製造(開発)して売るという色彩が強いです。
主契約に特約をくっつけることにより、他社とは違う独自性を作り出しながら、片方で他社の類似品を作っていく
という特徴があります。
したがって、保険業界には代理店という制度もあります。

金融と漫然と考える人は多いのですが、
やはりどこか違うのです。
「組織」で仕事をする業界と、「人」で仕事をする業界と、「商品」で仕事をする業界。
としての微妙な違いがそこにはあります。

会社説明会でその企業の話を聞いたり、あるいはその業界の人の話を聞いたりするとき

そのあたりの違いを聞き分けながら業界を比べてみると面白いかもしれません。

先日、保険会社の偉い方が銀行員の人に対して、「皆さんは金融機関の人だから。。。」とおっしゃったのは
そういう素朴な疑問に一つの回答を与えてくれました。

RIMG0385.JPG




nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0