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「室戸岬」に工場を建てる [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

ある優良企業の社長より「室戸岬に進出したい(工場を建設したい)」というご相談をいただいたことがあります
本来なら、東京近郊に工場を建て、首都圏の拠点にしたいとお考えになっていた資金を、地元のために使いたいとのお話です あの僻地で大丈夫だろうか。。。。というのが第一印象でした

ところで、「室戸岬」ってご存知でしょうか?
高知市の東方約80キロのところに位置し、西側の「足摺岬」と並ぶ風光明媚なところです
「室戸台風」という名前で記憶されていらっしゃる方も多いのではないかと思います
あるいは八十八か所の札所としても有名ですね
最近では「海洋深層水(ディープシーウォーター)」で脚光を浴びています
http://www.city.muroto.kochi.jp/hopweb/joho/html/joho00000114.htm
http://www.city.muroto.kochi.jp/hopweb/joho/information/00000114/2006map2.pdf
ただ、鉄道も高速道路も飛行場もない僻地です
http://www.city.muroto.kochi.jp/hopweb/joho/html/joho00000064.htm
(室戸市のHPより)

この工場起工式に招かれたのですが、その時、小生が社長と後継者のご子息に
「室戸岬の東側にあるこの工場はとてもいい立地です」と申し上げました

理由は
①室戸岬は、台風銀座ですが、台風は西から北上してきます
 御社のこの工場は、西側に山を背負っており、台風の風よけになりますね
②高知は太平洋に面しており、ハイビスカスやブーゲンビリアが咲くほど暑い地域です
 強い日射しが特徴的です 高知弁では、陽に焼けることを「焦げる」というほどですが
 この工場は、東側には海、西側には山があります  つまり、強い西日は山が遮り、朝の明るい陽光を東側から受けることができます  人が働いたり、できた製品を保管するのにも適しています
③何よりも「海洋深層水」の直接の取水口が工場にあります
 タンクローリーで運搬する工場が多い中、天然の理にかなった立地です
というようなことを申し上げさせていただきました

※この工場では、余った海洋深層水は数時間おきに海に放出しタンクの中に滞留しないような
工夫もしてありました

思った通り、業績は順調だとの噂です
ご子息も意欲的に取り組んでおられるようです

[本]海洋深層水については、高知県海洋深層水研究所のHPを参考にしてください
http://www.pref.kochi.lg.jp/~sangi/shinsou/dsw.html


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