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本館・旧館・新館のある商売 (だから旅館・ホテルは儲からないかも。。。。) [裏づけのない経営学]

多くの企業経営者の方が、ひと儲けされたら、
本業には直接関係ないこととして、
①銅像を建てる
②副業として飲食店を経営する
③副業としてホテルを作る
④ゴルフ場をつくる
なんてことはよくあることです。
しかも、副業で儲かったという話はほとんど聞いたことがありません。

では、本業のホテルとか旅館の経営ぶりはいかがなのでしょうか。。。

ホテルとか旅館の経営というのはなかなかもうからないもののようです。
その理由を少し上げてみましょう。

1.消費者が大きく変化した
①自宅のお風呂もお布団もすごくきれいで高級になりました。
②料金的には、海外でも気軽に行けてしまいます。
③清潔好きな人が増えました。
④農協の団体とか社員旅行とかの団体旅行も大きく変化しました(減りました)。

2.最大のコストは人件費です
①週末の多人数のために人を揃えるのか、それとも月曜などのお客の少ない日のレベルに合わせるのか。
②いい仲居さんがいる旅館は、それだけでご贔屓(ひいき)がついたものです。
③部屋食が魅力なのに、今では、バイキングも増えました。

3.実は設備投資・更新投資がすごいのです
①40年くらいの耐用年数で作ったものでも、10年もすれば陳腐化してしまいます。
②近隣のライバルが、新しく出現したり、模様変えをしたら、キャッチアップしないといけません。

正直に言うと、設備投資のための借入の申し込みはすごく多いのですが、
①投資ピッチが速すぎて資金繰りが不安定
②前回の借金を返す間もなく、新しい借入が必要では、返済ができない
というのが実情です。

旅館やホテルに行くと、
「本館」とか「旧館」とか「新館」とか・・・・なぜか、呼び名が多いですね。
なぜかというと、このご商売は、365日お休みがなく、しかも、営業しながら新築をしないといけないからです。

少し儲かると、増築をなさるのですが、営業をつつけながらですから、隣地に新館を建てることになります。
ですから、「新館」とか「本館」とかというネーミングの旅館・ホテルなどは、
①渡り廊下が多い
②繋がれたフロアーの階数が違う
という特徴があります。
新しい建物は天井が高いので、新館と本館をつないでも、どうしてもフロア違いになったりします。

「新館」「本館」とかがあるのは、旅館・ホテルのほかには、デパートとか病院とかもそうです。

一見、派手な商売でも、設備投資の負担は大変です。
特に、大ぶりなホテルや旅館は、人の出入りも極端ですから、その影響は大きいのです。

①旅館とかホテルを利用されたなら、そんな目で見てください
②もし、お取引先や知り合いが、副業で、旅館とかホテルの経営をなさっていたら、きっと儲かっていないかも!と想像してみませんか。
ビジネスが楽しくなりますよ!!


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