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「情報・通信」と「情報通信」 (言葉遣いには意味がある) [へっぽこ評論家。。。。「なぜ?」]

この話は、今から25年くらい前の話です。
まだインターネットがこんなに発達していなかった頃の話です

通商産業省のお役人と郵政省のお役人と小生で話していた時のことでした。
小生が何気なく「情報・通信」と使ったら、すかさず郵政省の役人は「情報通信」ですと訂正を求めてきました
特段、小生には深い意味もなかったので、彼の求めに応じて「情報通信」に訂正しました。

さすがに通産省のお役人です 気がつきました
今度は彼が「情報・通信」に戻せ!と要求してきました

何のことかお分かりですか?
「情報」と「通信」の間に、「・」があるかどうかです

「どうでもいい!」とおっしゃることなかれ。。。。です。
すごく意味が違うのです。

当時、「通信」というのは郵政省の所管事項でした。
何をするにも「通信」行政・事業関係は郵政省の了解が必要でした。

しかしながら「情報」というのは、まだビジネスとか行政テーマに乗っていませんでした。
「情報通信」として、一語にしてしまいますと、「通信」の延長線上の言葉として、郵政省の監督権限の事項になってしまいます。
「情報・通信」として「情報」と「通信」の間に「・」を入れてしまいますと、「通信」は郵政省の所管事項ですが、「情報」は所管が決まっておらず、通産省の所管事項になる可能性があったのです。

所管事項になると、許認可権限と予算を確保することになります

今、「霞が関」のことや「官僚」のことに光が当たっています。
こういう切り口にも細心の注意を払うというのが官僚の世界でもあります。。。。

実は、なかなか折り合いがつかず、両者からは「決着がつかないのならこの言葉は使わないこと」との要求が出てきました。

小生は、意に介さず「情報通信」と使うことに決めました・・・・・
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