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郵政事業は規模縮小を。。。。(反対のための議論ばかりでは国民の利便は遠のいてしまう) [へっぽこ評論家。。。。「なぜ?」]

昨日(10月21日)の朝のラジオ番組でキャスターが
「民間会社の人事に政府が首を突っ込んだ・・・・」的なことをおっしゃっていました

どうもマスコミの方々には違和感があります

「郵政事業の民営化」とか「民でできることは民で。。。」という言葉が先行したためこういう誤解が生まれてしまうのでしょう

郵政企業は
①株式会社化した
②株主は日本国である
のです

株主である国が意見を挟むことは、おかしなことではないのです

※東証第一部上場の「日本航空」への支援ぶりついて、このキャスターはどうお考えなのでしょうか・・・・

さて、みなさんは、郵便局にいらしたことはありますか?
①気軽で便利である
②銀行に行った時のような緊張感を受けない
③パンフレットが妙に多い
④貯金に、保険に、郵便に、宅急便に、ふるさと小包、クレジットカードと、何でもやっている
⑤局員の方は忙しそうに働いている
⑥お金とか保険とか「個人の財産」を扱う事業の割には、安心感がない(雑然とした仕事ぶり)
というのが小生の印象です

あんなに手広くする必要があるのか!というのも本音です

昨日の日経新聞の社説「これは郵政改革の撤回ではないか(10/21)」を読んでいると、もう大混乱です
反対のための反対のような主張です

1.「郵政事業の民営化は資金の流れを官から民へと転換させ、経済を活性化する狙いだった。一部地域での住民サービスの低下など問題があるとしても、民営化の青写真を大きく変えれば、日本経済が背負うコストは甚大なものになる」という点について

①「資金の流れを官から民へと転換」することについて
・・・規模の肥大化と資金を動かす仕組みとそれにかかわる人に課題があるのが実情です
②「日本経済が背負うコストは甚大」ということについて
・・・あまりにも抽象的な指摘である

2.「せっかく効率を上げ始めたのを後戻りさせないか」という点について
・・・具体性を欠いている
どこがどんな風に効率的になっているのか不明で、逆に複雑化しているようにしか見えない

3.「ゆうちょ銀、かんぽ生命の株式は来年にも市場で売却し始める予定だったが、それを長く凍結すれば政府の信用をバックに民間金融機関の経営を圧迫することも予想される」
・・・「ゆうちょ銀、かんぽ生命」の株式を公開することは、従来からある金融機関の経営を圧迫をしかねない

・郵貯銀行・・・・地方銀行、信用金庫や信用組合と競合することは目に見えており、バブル崩壊以降の金融システムの再構築が進んでいる途上にあり、競争の激化と混乱が広がる恐れがある

・かんぽ生命・・・「保険会社」ではなく「巨大な保険代理店」に変身することが想定されている

4.「郵貯、簡保を通じて入る資金を、政府が唯一の株主である日本郵政グループが一元的に管理すれば、何のことはない、以前の郵政に戻る。実際、亀井静香郵政担当相は郵貯などの資金を地域振興に投じる考えも示している」
・・・・仕組みと人材とチェックシステムの問題である たしかに今のように肥大・巨大してしまった点に不安は残る この点は、民営化しても変わらない

5.「財政投融資制度の下で巨額の郵貯・簡保資金が特殊法人や国、地方自治体などに流れ非効率に使われた。これを改めて民間部門でより有効に使い、経済活性化に役立てるのが郵政改革の理念だったはずだ」
・・・・この点は、民営化したからと言って解消する問題ではない
 別の意味での非効率化や差別化が生まれる
 この点は、現在の大銀行に向けられている批判と同じ課題が生まれやすい

6.「宿泊施設「かんぽの宿」の売却が不適切だったという声は前政権下で自民党からも出ていたが、総務省などの調査では明らかな不正は出なかった。民主党や国民新党も新事実を示していない」
・・・・このグレーな部分を解明したりするためにも、一呼吸入れざるを得ない

7.「民間人に経営を委嘱しておきながら、いじめに近い仕打ちをし、果ては方針転換を理由に辞任を迫るのでは今後、民間人が進んで来てくれるだろうか。それも含め考えれば政府の「改革見直し」は郵政改革の撤回と同義と見なさざるを得ない」

・・・・「いじめに近い仕打ち」「辞任を迫る」という点については、表現の仕方が不適切である
「郵政民営化」の在り方の軌道修正が求められている以上、「株主である国の意向になじまない経営陣は退場せざるを得ない」というのが実情です 「社員」の話ではなく「経営責任者」の話なのです

社説が指摘していない点で、もう少し触れていくと
いわゆる「社員」の皆さんの勤務実態が解明されていない
・・・・印象でいえば、時間外勤務等が多そうである

このままでいけば、求める姿が複雑すぎて田舎の郵便局はついていけない

「信用」を預かるビジネスとして見た場合、雑然とした店舗・社員の皆さんの動きを見ていると「守秘義務」等にも不安が残る

「民でできることは民」の対義語として「民でできないこと」は誰が受け持つのか不明である

等々がある

「民に転換して肥大化していく」前に「郵政事業に求められること」を整理して将来像を明確にするのが今優先されることである
この点が不明確なため、「後任社長のなり手がない」と言われる所以である
ある意味、「社長へのなり手はたくさんいらっしゃる」はずである

皆さんが「郵政丸」という船の船長さんだったとして
①行く先がわからない
②その役目もよくわからない
③大きな船で、入り組んだリアス式海岸の入江にまで行け!と言われる
④成果が評価されるかどうかもよくわからない
こんな「日本郵政」の社長という仕事に、「不愉快」と「戸惑い」が生じるのは当然である


 


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