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新銀行東京の生きる道③ (銀行の少ない東京でやらなければいけないこと、できること) [銀行(員)と付き合う法]

銀行ビジネスというのは、見た目よりもはるかに難しいです
預金カウンター部分をみて、銀行を判断・評価される方も多いのですが

お金を預かるということは信用を頂くということです
「この人たちにお金を預かってもらおう!」という安心感が必要です
最近は利便だとか、サービスとかを評価しすぎてしまっている嫌いがあります

銀行から初めてお金を借りる方は、必ず「敷居が高い!」とお感じになるでしょう
なぜなら「お金を返してくれる人にしかお金を貸さない」からです

この仕事は、物売りと違いますから、本当にストイックです

銀行の少ない東京に銀行を増やそうとなさった東京都の着眼点は大変素晴らしいと思います
しかしながら、こんなに面倒な仕事を、ある意味、短兵急的に作り上げるのは並大抵ではありません

かつて、政府系金融公庫の中小企業金融公庫などや日本興業銀行などの長期信用銀行は、他の金融機関に貸付業務を委託していました

小回りの効かない組織の資金を、小回りの効く金融機関に代理で貸してもらっていたのです
これを代理貸付と言います

ですから、新銀行東京は東京の地域金融機関などに貸付業務を委託することも一つの方法です
仕組みとしては。。。。

①貸付先の審査は業務委託を受けた金融機関が行う
②たとえば、所要資金の半分は、その金融機関が同額融資する
 EX.1億円の貸出なら、新銀行東京の資金を5千万円、その金融機関の資金を5千万円の協調融資にします

③金利は、二つの貸出を平均して考える(新銀行東京分は低く、受託金融機関分は高くても可)
 ・・・・結果的に低金利
④貸出期間は、二つとも同じ期間とする
⑤新銀行東京分の貸出には、貸出手数料を支払う

⑥延滞とかが出た時の回収金は按分して返済充当する

などと言った方法です
この例は、50%:50%の割合にしましたが、たとえば70%:30%とかの比率でもいいのではないでしょうか

普段からお付き合いのある金融機関が貸付判断をし、新銀行東京が、金利の安い資金を提供するのです

本来なら、東京都の保証協会や制度融資で対応できるのですが、「新銀行東京」という銀行がある以上は活用しなければいけません
こんな風なやり方だってあるのです

銀行経営は想像以上に難しいのです
①規制も厳しく
②返してもらうのも大変です

銀行の銀行的に資金を出していくという方法もあります

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