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その保険、見直す前に見直しを。。。。(保険の加入や見直しのときに考えたいこと) [保険の話]

みなさんは、次の問題の正誤についてどうお考えになられますか?

(問1)代理店は、保険契約者から領収した保険料を他の目的のために流用しても、(保険会社との間で)保険料を清算するまでの間の流用であれば差し支えありません

(問2)契約者または被保険者が、保険会社に対して重要な事項について違ったことを告げるようにすすめる行為 たとえば、危険職種にあたる職業の方に、加入制限があるので、制限のない他の職種を告知するように勧めること

(問3)契約者または被保険者が、保険会社に対して重要な事実を告げるのを妨げたり、重要な事実を告げないようすすめる行為 たとえば、診査のときに診査医に現症、既往症の告知をしないようにすすめること。

(問4)断りを受けたお客様に対し、深夜に執拗に電話をしたり、乱暴な言葉などで困惑させたりすること。

これらは、生命保険や損害保険のいわゆる募集人資格試験に出題される問題の一部です
一般人から見れば、当たり前と言えば当たり前の設問ですが、保険の世界では、こういうレベルの問題が資格試験に出ています

「業」として保険のセールスを行うに当たり、「こういったことが過去には行われたことがある」という意味なのでしょうか。。。。。

さて、昨日、大手の通販業者からお電話を頂きました
「保険の見直しはいかがですか?弊社では、保険業界の最高ランクのコンサルタントが皆様の保険の見直しを行います・・・・・」という口上です

小生より「それであなたは保険の募集人資格はお持ちなのですか?」と聞いたところ
先方は「私は持っていません」とのご回答です

パンフレット等の郵送作業、収支明細表表の記帳業務、電話の単純な取次業務などは、資格がなくても可能とされてますが、上記のようなコンサル提案とも思われる電話については、なんとなく違和感もあり、有名会社のご商売としては、いわゆる『品』がないのかな とか思ったりもします

さてさて、最近は、「ご加入されている保険」の見直しについてのコンサルも花盛りのようです
たまたま、友人・知人から保険についてのアドバイスを求められたこともあり、小生なりの、保険チェックのポイントを述べてみましょう
保険は、経済学的には契約的義務的貯蓄と言われています
いったん契約するとなかなかやめにくい性格のものでもあります

モノにかける保険である「損害保険」はモノについての向き不向きがありますので、ここでは、命や身体にかける生命保険・医療保険についてコメントしてみましょう

昨今では、
①医療環境の変化
②ライフステージの移動(就職、結婚、子育て、子の自立、退職等々)
③所得環境の変化
等によりご加入の保険の定期的な見直しやチェックは必要です
保険関係の方にご相談される時のご参考になれば幸いです

1.保険に入った(入る)優先事情はなんですか?
①保障を優先
②保険料を優先
③保険会社を優先
④満期返戻金や解約返戻金の有無を優先
⑤義理を優先(○○さんの顔を立てないと。。。的な部分もあります)
この優先事情を崩せるかどうかで見直しの意味や意義も変わってきます

2.保険は、
①元気でないと加入できません
※少々のご病気なら、保険料を高い保険なら入れるものもあります
②契約時の年齢が若いほど保険料は安い
若くて元気なら保険の必要性を感じず、保険料の高くなる年齢になると保険に入りたいというジレンマがあるモノです

3.誰のための保険ですか?
①ご自身が生きている時の医療費などを優先するのか
②万一のとき、残されたご遺族にお金を残すことを優先するのか(生命保険)
※身近な相続人もいらっしゃらない非婚のご老人が生活費や医療費を削って多額の生命保険に加入なさっているケースもよくあるものです

4.医療保険を優先される場合は、
①入院したときの給付(日額いくら→@5000円で十分です)
②手術給付
③通院給付
④先進医療給付(健保が利かない医療)
⑤ケガの給付
などがベースです
いわゆる特約で後で付加できるものなのかどうかを確かめたうえで、基本的な保障をご検討されたらいかがでしょうか
・三大疾病等の特約
・女性特約(婦人科の病気)
は、通常の保障に重ねた特約ですから、敢えて手厚くなさりたい方だけが付加されればよいのではないでしょうか

5.職場でご加入される場合(いわゆる職域募集)
給与天引きを使うと保険料が割引になるケースが多いのが一般的です この場合は、退職・転職した時もその保険が引き継げるかどうかもチェックなさってください
退職したり転職したら保険がなくなったというのでは、困りものです

6.保険料は、一生同額かどうかのチェックも必要です
若い時や所得が多い時には気になりませんが
5年毎とか10年毎に保険料の見直しがあるものもあります
この場合は、年齢が上昇したこともあり保険料は高くなります
保険料が終身変わらない保険に若い時に入ると、歳をとってからのお得感があります

7.お子様の保険は、契約者変更という手があります
お子様を被保険者(保険の対象者)になさっている場合、お子様が就職されたことをきっかけにご解約され、お子様がご自分で新しい保険にご加入されることもよくあるものです
そうなさると、保険料が新しい年齢基準となり高くなってしまいます
保険は年齢が低いほど保険料が安いのですから、子供のときに契約した保険の契約者を親から子に切り替えることで、今までの保険料が維持できることがあります

8.入院の保障は何日目からですか?
「保険に入っているから見直しはいいよ!」とおっしゃる方の中には、何日の入院からその保険は出るのかご存じない方がいらっしゃいます
①21日入院
②5日入院
③日帰り入院
等々があります
医療制度や医療技術の変化から、21日(3週間)も入院することは珍しくなってきました
つまり、その場合は、「入院したのに保険が出ない!」という事態が起きてしまいます

9.家族型の保険ではないですか?
家族型の保険は、一つの保険で配偶者、お子様にも保障が付いており、保険料も割安です
が、しかし、主契約者(多くの場合ご主人)が死亡されたりした場合は、ご家族の保障が亡くなったり、お亡くなりになったご主人の分まで保険料を払わなければいけないケースがあります
また、お子様が就職される年齢相当で保障から外れるようなものもあります
ある程度成熟されたご家族の場合は、ご保障の切り離しのご検討も必要です

10.受取人は誰ですか?
保険は受け取らないような人生が好ましいのですが、いざ受け取る時になれば、本来受け取るべき人が受け取れないケースもあります
受取人に相続が発生していたら、難しい事態も想定されます
かつては、ガンの告知等の問題でご自身を受取人にされてなかったこともよくあります
離婚なさった奥様を受取人にしたままだったというようなケースもままあることです

11.保険の代理店や募集人はどちらですか?
こんなポイントも確認してみましょう
①募集人がすぐやめたりしていないか
②業歴はどうか
保険は、
①個人情報や機微情報(センシティブ情報)の宝庫です
②いろいろなパターンがあります
③他人様に聞いてほしくない(言いたくない)こともあります
そのためには、体制がしっかりしていて、信用力・信頼感あるいは手慣れた経験が必要です
加入した時は、経済合理性ばかりが先行しがちなものです

12.契約者は個人なのか法人なのか?
事業をなさっている場合は、法人契約である場合もあります
その場合は、個人の場合以上に
①資金の先送り効果
②税務上の配慮
③社内規定の整備
④個人契約への切り替えの可否
等もチェックする必要があるかもしれません

こんなことも念頭に入れながら、保険屋さんと向き合うことも必要かもしれません









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