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デフレ警戒論者は「素材、デフレ下の値上げ」(日経新聞10年2月14日)をどう読むか [へっぽこ評論家。。。。「なぜ?」]

2010年2月14日の日経新聞に「素材、デフレ下の値上げ」「石化製品や鋼材、資源インフレ転嫁」という記事が出ていました
新聞によれば
「昨年から続く原油価格の上昇が石化製品の基礎原料であるナフサ(粗製ガソリン)からポリプロピレン樹脂に波及し、菓子袋など食品包装に使うポリプロピレン樹脂フィルムの10数パーセント値上げを打ち出した」

「2008年の金融危機で急落した資源価格が上昇に転じ、素材メーカーは原料高の転嫁に躍起」「需要家は消費デフレの寒風にさらされたまま」「鉄鋼原料の鉄スクラップは昨年秋から1㌧5千円超(2割)値上がりした」
ということのようです

小見出しには、「建設や小売り 需要家反発、消耗戦に」とも書いてあります

再生紙トイレットペーパー、合成繊維のポリエステル、セメント等々の値上げ話も書いてあります

これまで「デフレは悪い」的な記事が多かった中、少しだけ潮目が変わり始めたのでしょうか
国内需要が低迷した不景気の中での値上げです
ただ、コストアップを理由にした値上げですから、赤字への歯止めになるものの収益改善に直接繋がるものでもありません
ひょっとしたら、一気にスタグフレーションさえ起こしかねない様相です

日本の景気分析の中で今まで少し欠けている議論は
①収益(儲け=収入-費用)の状況はどうか
②収益を上げるのにはどうするのか
③収益増は利益率の向上で稼ぐのか、拡販で稼ぐのか
④物価を上げるメリットは誰に帰属するのか
という分析やアドバイスが足りないのも実情です

価格面にだけ目をやっていると、肝心な儲け(=収益)が疎かになり、結果的に経営を危うくしてしまいます

もしあなたのビジネスが中小企業なら、「身の丈に合った」経営を意識されることがますます重要視されてくるのかもしれません

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