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「貯蓄から投資へ」方向転換させたがるマーケット関係者の誤解 [へっぽこ評論家。。。。「なぜ?」]

日経新聞の平成22年4月6日(火)朝刊の「一目均衡」というコラムの中で、編集委員の藤田和明氏は「日本は3%に沈むのか」題して書いておられます

「ゆうちょ銀行が吸い上げた預貯金が国債に回るような施策が続く限り、リスクマネーは循環しない」「市場活性化と規制緩和で新興企業が生まれる環境づくりも必要だろう」と。。。。。

なんとしてでも、「国民の虎の子資金を株式市場などに振り向けたい!」というのが本音のようです

株式市場が盛り上がらない原因の一つにゆうちょがあるとでも言いたげです

こういう論理展開が、小生にはよくわかりません
小生も、小市民的国民の一人ですが、株式投資にはどうも興味がわきません
理由は
1.株式投資に向けるほど、お金がない
2.「虎の子」資金が、損失になった時、どう対応していいのかわかりません
3.小刻みに変化・変動する株式市場を見張っているほど暇でもないし、根性もありません
4.預金や貯金にしておいて特に困ることもないのです

多くの日本人の方の本音がそうではないでしょうか
内閣府の世論調査などを見ても、そういう傾向があります

なのに、なぜ投資に資金を向けなければいけないのでしょうか?
「企業の資金調達に困る」という話なら
1.日本では、マーケットで資金調達しなくても、銀行の融資を使う方が簡単で金利が低い(手数料も不要で事務コストも安い)
2.株式にしなくても社債を発行すればよい
ということが言えます

いつも思うのですが、「諸外国の場合はこうだから。。。。」とおっしゃる場合は、
1.銀行融資の状況(いわゆる間接金融の発達度合い)
2.民族的なメンタリティーや国民性
3.歴史的経緯
などを分析したうえで、語ってほしいものです

ところで、編集委員氏は、人の財布に手をかける前に、ご自身の財布事情を開陳してほしいものです
①収入
②預貯金の状況
③株式運用の状況(金額、投下時間等)

もし、合理的な説明があるのなら、雪崩打つ人も増えてくるのではないでしょうか?
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