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口蹄疫と消費税と地方分権そして中小企業。。。 [少し政治的な話を。。。。]

ここ数日の新聞などをみると
サッカーのワールドカップは別として

①宮崎の口蹄疫の惨状
②消費税引き上げの議論
そして
③日本振興銀行に警視庁の捜査の手が入った
ことに目が行きます

1.まず口蹄疫です
宮崎の当事者の方々には、お見舞いを申し上げます
ただ、こんな時期だからこそ、少し畜産ビジネスについて考えてみたらいかがでしょうか

ニュースを見ていたら、「こんなことになるなんて思ってもみなかった」という老女のインタビューがありました
手塩にかけた肉牛が、口蹄疫で殺処分されてしまうのはやりきれない思いだと思います
「牛への思い」と「生計への不安」が交錯したお言葉だったのではないでしょうか

さて、宮崎の現場で、口蹄疫の蔓延に対処なさっている皆さんには頭が下がりますが
こういう時だからこそ、もう少し日本の畜産業というのを考えてみたらいかがでしょうか

たとえば、
①畜産業はビジネスであることです・・・・少し無防備だったと言わざるを得ません
②獣医さんが、ペットビジネスにシフトしてしまっていることです
③宮崎の東国原知事は、地方分権論者であったような気がしますが、考え方や文化や自然環境が単一的なこの日本における「地方分権」という意味をもう一度考えてみてほしいのです
国を挙げて、地域問題を考えて行った方が合理的ではなかったのでしょうか
・・・・・知事ご自身は全国中継のTV番組によく出ておられます(関係ないかな)

2.消費税問題です
なんだか消費税引き上げが既定の事実のようになり始めてきました
ところで、現在の消費税の5%は、国が4%部分を取り、都道府県が1%部分を取っています

引き上げる時は
①国と地方の割合は、いかが想定するのでしょうか?
②都道府県によって、取り分が違うのでしょうか?
・・・・・・地方分権を主張なさる方々もいらっしゃるのですから、都道府県によって、取り分が異なってもいいではないでしょうか?
③消費税の絶対水準が高くなると、食料品の消費税は低く抑えようというような議論も出てきます

総論を議論する時には、各論のイメージもセットで議論していかないと「こんなはずではなかった」ということにもなりかねません

3.中小企業の金融問題です
日本振興銀行は中小企業向けの金融機関として設立されたらしいのです
にもかかわらず、警視庁の捜査の手が入るというのは異様です

金融の現場で働いているとよくわかるのですが、金融(お金の貸付)というのはそんなに簡単な仕事ではありません 特に中小企業の分野においては、なかなか教科書通りにはいかないのと情緒的なものでもありません

参議院選挙前のグッドタイミングです
こんな風な切り口で、政治課題をチェックしてみてください



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左巻き菅

口蹄疫が蔓延した原因は民主党の不策にあると櫻井よしこさんは言っている。

by 左巻き菅 (2010-06-14 14:40) 

beni_ha

左巻き菅さん はじめまして コメントありがとうございます

小生は櫻井よしこさんは好きなコメンテーターの一人です
ただ、ご指摘の「口蹄疫が蔓延した原因は民主党にある」については、前後の文脈も不明確なので何ともコメントしようがありません

言えるのは
1.民主党政権になって、まだ1年もたっていない状況下、民主党の責任と決めつけるのいかがなものかと思います

2.対処療法(足下の施策)の巧拙を指摘するのは簡単ですが、長期的な視点で日本の農業を政治も国民も考えてきたのでしょうか

3.農業はビジネスなのです ビジネスならば、相応の経営管理やリスク管理が必要だったはずです

4.ずいぶん前に書きましたが、小生がモンゴル・韓国を訪れた際、現地の皆さんは一様に「日本のお肉は美味しい」と言っていました 付加価値の高い商材として輸出し、かつ農業のあるべき姿をもう少し丁寧に考えてくるべきだったのです

今からでも遅くありません 今回の口蹄疫問題を契機に、生業的な農業からビジネスとしての農業を考えかつ実行する時だと思います

議論するのは簡単ですが、後継者がいない産業はどこかに欠陥があるのではないでしょうか
宮崎の皆様には申し訳ないのですが、今回の口蹄疫問題はそういうことを考え見直していくチャンスです

食関連産業は「命に関わるビジネス」です
森永のヒ素ミルク事件、雪印食品事件等の例をみるまでもなく、抜本的に見直しを行う時期に来ているということではないのでしょうか

櫻井さんのご指摘の内容がよくわからないので、小生の持論を書き留めておきます
by beni_ha (2010-06-14 23:30) 

beni_ha

追伸

櫻井よしこさんのブログ(10.5.27付)を拝見しました

氏は、
1.「第一号感染症例発見から約ひと月後の対策本部設置は山火事にたとえれば、山一面に火の手が上がって初めて消防団を結成するようなものだ」

2.2000年3月の宮崎口蹄疫事案の時の自民党の対応は迅速であった

3.「日本の知的財産である優れた種牛が滅びようとしている。36年かけて育て上げた牛が滅びるとしたら、それは明らかに鳩山民主党下で進む政治の空洞化と無策ゆえだ」

というようなことを書いていらっしゃるようです

少しコメントしてみましょう
①山火事の例えについて
ご指摘の通りだと思いますが、火事は有史以来の「人の歴史」の中でその危険性が引き継がれてきたものです 「口蹄疫問題」を「火事」と同列に深刻視してきたかどうか甚だ疑問です

今、地方の山中で山火事が起きたとしたら、ひょっとしたら迅速な対応が取れないかもしれません

②2000年の時の対応について
確かに、当時は、宮崎県選出の江藤議員が尽力されたようであり、それはそれですごいことなのですが、先程の山火事の例のごとく、宮崎の方々(特に、農林事務所・県)に学習効果として残っていなかったのかということです

政権与党が自民党から民主党に変わっただけで、行政の基本まで変わってしまうことのほうが問題なのではないでしょうか

③「日本の知的財産である優れた種牛が滅ぶ」ということは、本当に残念なことです
 業界関係者の方なら、宮崎牛が日本の肉牛のルーツということはご存じだったと思います

だからこそ、なぜ、こうなる前に、もっとリスク管理をしてこなかったのか!と思うと残念でなりません
by beni_ha (2010-06-15 00:33) 

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