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JAがある限り日本の農業は発展しないかも! [へっぽこ評論家。。。。「なぜ?」]

参議院選挙の影に隠れた感はありますが、2010年6月23日(水)の読売新聞にJAグループ(全国農業協同組合中央会)の意見広告が出ていました

JAグループの政策提言を見ると

農業の活性化には
①次の3つの政策の枠組みを確立し
②農業所得の増大と
③経営の安定化を確保する
ことが必要で、
そのための提言は

1.農業・農村の多面的機能の評価を基本とした、すべての農家に対する直接支払制度

(内容)
・基本的には所得補償ということかもしれません
・現在の「個別所得補償制度」とは違うらしいのです

2.作物ごとの特性を踏まえた
①需給・価格安定対策
②所得確保対策を基本とした品目政策

(内容)
・米の安定供給と飼料用米等の振興により、食糧の増産と自給率の向上を図る
・畜産・酪農政策は、配合飼料価格高騰などのコスト増大と価格低迷を踏まえ現行の対策をより強化する
・野菜・果樹政策においては、指定品目や補てん基準の引き上げなどの拡充・強化を図る
・収入減少を生産者と国の積立により補てんする経営安定対策を創設する

3.地域農業を将来にわたって支える担い手に対するセーフティネット対策

(内容)
・地域農業を支える担い手は、地域ごとに多様な人材を育成すべきである
・価格や収入の変動が経営に与える影響を緩和するセーフティネット対策も必要

さてさて皆さんは理解できましたか?
なんだか農業だけが治外法権のような政策提言です

小生は思います

1.自分の家族が後を継がないような農業では将来はない!
ということをもう少し、農業者の皆さんは理解していただきたい
ということです

2.この提言の行きつく先に何があるのでしょうか?
農業は安全保障上もたいへん重要な産業です しかし、JAグループと言う特権階級によって閉ざされた産業です

3.日本の農業は、農協~JAと言う組織によって、生業的な農家(お百姓)を生きながらえさせてきたという側面もあります
この提言の中には、「ビジネス」という言葉もありません

新しい機械が出たと言っては、お百姓さんに機械を買わせ、借金漬けにしてきたのもJAグループです
小さな農家が、機械を買いまくったために、兼業農家が増え、規模が拡大しなかったのです しかも借金で資金繰りもままならず、農業の経営の質が改善しなかったのです

いつの時代かは、農協は、農家の自家用車(乗用車)すら売りつけていたのです

4.農業は、ビジネスです
通常の企業では
①合理化を図り、品質の向上を競っています
②売り先の拡大に余念がありません
③休暇をいかにしてとるかということにも工夫を積み重ねています
④優秀な若手を採用し、かつ鍛えています

本来なら農業には夢があります
なぜなら命に関わるビジネスだからです

生業的な産業から、一刻も早く、
①簿記のある
②資産負債を管理する
③収支を見据えた(売り上げとコストを意識した)
④自然を相手にリスク管理をする
第5次産業へと脱皮すべきです

そうなれば、経営も安定し、後継者も育ってきます


[本]
第五次産業としての農業 (生業的なビジネスから簿記のある経営に) 
http://beniha.blog.so-net.ne.jp/2009-01-14-1
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