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「うだつ」(卯辰)は上がるのか、上がらないのか・・・・・・(新年挨拶の枕詞) [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

「うだつが上がる」「うだつが上がらない」という言葉をごぞんじでしょうか

では、「うだつ」と言う言葉をご存知でしょうか。。。。。。

・隣り合って造られた町屋(いわゆる長屋づくりの家並み)などが、隣家からの火事が燃え移るのを防ぐための防火壁として造られた白壁状の仕切り塀のようなものです

・いつのころからか、そのうだつも、本来の役目以上に、装飾的な意味に重きが置かれるようになったようです
その結果、自家の財力を誇示する為の手段として、商家の屋根上には競って立派なうだつが上げられたのです

・徳島県の脇町などでは「うだつの町並み」ということで観光スポットとして注力されています

・漢字では、「梲」とか「卯建」とか「宇立」などと書くようです

ある「寅年」の暮れのことでした
上司とともに、船場の老舗の繊維問屋に年末のご挨拶に行った時のことでした

その日は、たまたま、80歳を超えた会長がいらっしゃったのです
会長室で、年末のご挨拶をしたところ、会長から私たちに質問が飛んできたのです

「来年はうだつが上がるのか上がらないのか?!」と。。。。。

最初は何のことかよくわからなかったのですが、来年は「卯(う)」年、再来年は「辰(たつ)」年でしたから、「この連続する2年の景気のトレンドやベクトルはどうなのか!?」というご質問だったようです

普段から、そんな禅問答みたいな会話や景気・経済の話なんかしたことはありませんでしたから、二人とも答えようもありません

上司は「お前が答えろ!」とでも言いたそうな顔つきです

「足下の即効力はないものの、個々の企業が基本を守りながら工夫をしていけば、徐々に上向いてくるのではないか」
などとしどろもどろに答えた記憶があります

この会長氏、当時の船場の生き字引のような方でした
苦労して、今の本社ビルを建てた話とかがご自慢でした
当時は、すでに有閑ポストで、出社はなさるものの、銀行や証券会社が主催されるセミナーがあると言えば出かけていらっしゃったので、議論をすれば歯が立ちません

さてさて、新しい年の仕事が始まりました
企業トップの皆さんの中には「兎のように飛び跳ねる年」「ジャンプしたい」と形容された方も多いのではないかと思います

飛び跳ねるのは、今年だけでいいのですか?
この会長のように、「卯・辰と2年かけて上方トレンドにもっていきたい!」という考え方も必要かもしれません

小生は、ミーティングでは、
①野球に例えれば、まず塁に出ること
②バントでもヒットでも相手のエラーでも何でもいいので、コツコツと塁上にランナーをためて、地道に得点を重ねて行こう
③今は、総力戦が必要
④そうそうホームランは打てないので、基本に忠実につなぐバッティングをしよう
⑤そして取りこぼしがないように、しっかりと守っていこう
などと話しましたが。。。。。




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