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「デフレは悪」ではない [へっぽこ評論家。。。。「なぜ?」]

昨日(11年1月10日)の日経新聞の「経済教室」に、マネックス証券の松井社長のご意見が出ていました

私は「デフレは社会の病気」だと考えている と
見出しにも
「デフレは悪」の合意を
と掲げ

ご意見の末尾には
「デフレは悪いことである」と言うコンセンサスを作ることが極めて重要だと考える
と結んでいらっしゃいます

エコノミスト、マスコミの多くの方々は「デフレは悪い」的なことを頻繁におしゃっているようです

どうもよくわかりません
なぜ、デフレが悪いのでしょうか?


松井社長は、ご意見の中で
・・・・デフレの中では、モノを今日買うよりも明日買う方が得である。だから今日判断しないで明日判断することに慣れ、何事にも対応のスピードが遅れて行く。(略)これは縮小均衡的な発想であり、未来は尻すぼみである。・・・・
とおっしゃっています

本当でしょうか?
皆さんはいかがお考えですか?

ひょっとしたら、明日から値段が上がったらいけないし、売切れたらいけないので、そこそこの値段でみなさん買っているはずです
松井社長のおっしゃるように、もし買わないのだとしたら、それは必ずしも必要なものではないからなのです
消費者の皆さんは「いつもいつも底値で買おう」とは思っていないのです


そもそも、なぜデフレかと言うと、
日本の優秀な商社・問屋、メーカーが世界中を駆け回って、低コストでの製・商品の生産及び輸入に努力したからです


その結果、
①更なる低価格競争を招いた
②同等の日本製品がマーケットから締め出された
③対抗策として最大のコストである人件費が削減された

と言うことです

厄介なのは、この低価格化のプロセスの中で、相応の品質を確保してきたことです
だから、同等の日本製品は売れなくなってしまったのです

ユニクロの衣料品を見れば一目瞭然です
デザイン的に「他の人と同じものは嫌だ!」と言わない限り、品質的には良質か、あるいはそれ以上です
しかもあの値段ですから

①デフレがなぜ悪いのか!
②デフレが解消したらどんな日本社会が待っているのか!
という議論がない以上、ここで物価が上がったら、生活できない人たちも出てくるはずです

※デフレ=物価安 と単純化します


今、日本社会、日本経済に必要なのは
1.更なる高品質・高デザインのものを買いたくなるムードづくり
2.更なる高品質・高デザインのものを買うこと
3.捨てること・廃棄物への高費用徴収と違法者への厳罰化
です


短寿命の安物買いの目立つ日本です
いいものを少し買い、補助金に頼っている生活を自己資金で賄うことのほうが大切ではないでしょうか


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