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菅首相が東日本大震災の視察を行ったことへの批判を考える (悪いことはすべて「政府のせい」とでも言いたいような。。。。) [無駄の効用かやっぱり無駄か]

今回の東北地方太平洋沖地震(呼び名は内閣府ホームページが使っている呼称)に際し、早々に菅総理がヘリで視察を行ったことへの批判が相次いでいます。

みなさんはいかがお考えですか?

たとえば、
①会社で何か大きなトラブルが起きた時、「社長が視察にお見えになった」
②都道府県で何か大きなトラブルが起きた時、「知事が視察にお見えになった」
と言うようなケースを想定してみてください。

※「一緒にするな!」というご批判を頂くのかもしれませんが。。。。。。

少し拾い書きをしてみましょう


【福島民友ニュース】 ※福島民友新聞社のネット配信です

(11.3.28)

「経済産業省原子力安全・保安院が東日本大震災当日から炉心溶融という「最悪のシナリオ」を予測していながら、菅直人首相が強く望んだ現地視察で、即座に取るべき一連の措置に遅れが生じた可能性が出てきた」

「性急な現地視察という間違った「政治主導」が目の前に迫る危機への対応を滞らせ、首相と補佐役の専門家の間に、あってはならない不信感が横たわる。危機管理システムが人的要因で機能せず、「有事なのに平時の対応をしている」(与党関係者)のが、今の政権中枢の実態」


(11.3.29)
 
「無分別が生んだ破局」と前知事 福島県の佐藤氏、仏紙に

 【パリ共同】福島県の佐藤栄佐久前知事は29日付フランス紙ルモンドのインタビューで、福島第1原発の事故について、原発の運営に関わった人間の「無分別がもたらした破局だ」として東京電力や日本の原子力行政当局を強く批判した。
(略)
また「今回の破局は(原発に関する)政治決定プロセスの堕落に起因している」と指弾した


<小生の感想>

今回の事故が起きた原発の福島の地元紙ですから、「やるせない怒り」は当然かと思います。

ただ、今のこの時期にこのようにおっしゃるのなら、
①原発所在地として、平時から、継続的に、このような警告をなさっていたのかどうか。。。。
②他県の原発所在地のみなさんは、地元の原発の「リスクの所在」と「リスク管理体制・態勢」を一斉点検なさって、その結果を公表すべきとご提言なさらないのか。。。。

などとも思いやってしまいます


【政治学者と言う方のブログから】

(11.3.14)
「菅総理は12日、被災地をヘリで現地視察し、そのあと、国民へのメッセージを発表しました。

ただ、このメッセージを聞いていて、残念ながら私は、感動しなかったし、心にも響きませんでした。「被災地を見て、被害の大きさがわかった」というイントロから始まるんですが、これだけテレビがリアルタイムでオンエアしているんだから、なにも現地へ行かなくたって、どれだけ被害が大きいか、わかるでしょう」

「現地へ行ってもいいけれど、総理クラスが移動するとなると、やれ警備だ、なんだかんだと、はっきりいって、現地では、迷惑ということも大いにあるのです」

「被災地では、まず人命救助と人名確保が第一で、総理の現地視察にお付き合いしているほど、ヒマな人はいません。場合によっては、総理訪問が邪魔になることさえあるのです」

(11.3.16)
CNNをはじめとするアメリカのテレビ局は、「日本は無政府状態」とか「政府は国民の信頼を失っている」とか「国民は政府を信じていないので、なにを信じていいかわからない」とか、菅政権がまったく機能していないことを、繰り返し報道しています。まさに、そのとおりではありますが、現状をよく理解しているなあ、と同じジャーナリストとして、感心してしまいました。

(11.3.20)
政権交代してから、ひと昔前の自民党よりも、経験不足から、酷い状態に陥っています。特に、危機管理ができない政権というのは、国民にとっては、不幸以外のなにものでもありません。東電の対応に対しても、うのみにしかできない政権運営のまずさに、呆れてしまいます

<小生の感想>
生理的に民主党政権がお嫌いではないかと思われる方がコメントされると、何もかもがボロクソです


・・・・・・・[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]・・・・・・・


多くの方が死亡・行方不明となった今回の大震災の最中、他人事のように語るのは甚だ失礼で、

「あなたのは机上の議論」とか
「「香典は上げなくてもいい」「ガン患者には見舞いに行くな!」と言うような冷たいやつの話は聞きたくない!」
とおっしゃる方も多数いらっしゃることかと思いますが、

小生は、このブログを通じて
①倒産する企業はこんな企業
②成功しない経営者はこんなタイプ
③企業が倒産していく様子を傍で見ていて思ったこと
などを、(みなさんのご経験に比べれば、取るに足らないような数少ない)経験を思い起こしながら書かせていただいています

※小生は現場にいるとき、「細かいやつ」だとか「くどいやつ」だとか「理屈の多いやつ」だとかと嫌われてしまいました。。。。。

今も、小生が尊敬してやまない和歌山精化工業㈱の故竹田会長のお言葉が頭をよぎります

『凡事徹底』

と。。。。。。


「くどく」「細かく」「クイックレスポンス」

と言うのが基本だとあらためて思う次第です


菅総理の現場訪問を批判するのは自由です
でも、経営トップが、現場に急行することはそれなりに重要なことです

もし、批判されるのなら
①有事なのに、平時の大名行列のような対応を求め、そういう対応をしたみなさんを責めるべきです
・・・・・多くの企業では、役員が来訪された時の対応の仕方などで人事評価がなされているのも事実です
②なぜ「平時に、最悪の事態を想定していなかったのか」と言うことを将来に向かって反省すべきです
・・・・・「そんな細かなことは。。。。」と一笑に付す方が多いのも事実です
③もし、菅総理あるいは民主党政権に危機管理能力がないとしたら、そういう政治家を選んでしまったみずからを恥じ、悔いるべきです
・・・・・今まさに、都知事選挙などの統一地方選挙が行われようとしています
「耳に優しい言葉」に惑わされないように候補者の演説や主張を聞いてください
※特に、『有権者との約束』とかという「マニフェストに書いてある通り」などと言う候補者が特に要注意です

今回の大惨事においても、日本国内が秩序正しく、かつ、大きくパニックにもなっていない事情の一つは、リーダーの資質以上に「日本国民はチーム力、組織力に優れている」と言うことが挙げられます。

ここ数年間、「人それぞれ」などと言う風潮が跋扈してきました。
「個」を尊重するのはいいことですが、
資源も少なく国土も狭い日本が生きて行く道を今こそ問いただす時なのです。


福島原発が爆発などの最悪の事態に陥らないこと
皆様の企業生活が順風漫歩なこと
を祈るばかりです






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