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「学資保険」と「新ビバリーヒルズ青春白書」 [小金をためるコツ]

NHKのEテレ(教育テレビ)で放映されていた、「新ビバリーヒルズの青春白書3」が、先週末(2012年3月31日(土))で最終回を迎えました。

この番組は、ビバリーヒルズに住む高校生たちの生活ドラマなのですが、どちらかと言えば、「むかし高校生だった」人たち(おっさんやおばさん)が見ると大変面白い番組(ドラマ)でした

最終回は、学園ドラマの定番「卒業式」の悲喜こもごものストリーでした。

①順調に卒業していくもの。
②不正が見つかり、卒業直前に退学になるもの。
③親からの学費の支援がなく、進学校を公立大学に変えざるを得ないもの。
④大学に進学する意義が見いだせず、合格した大学に進学することなく遠洋漁業の漁船員となるもの。
⑤東部と西部の大学に離れ離れになる恋人同士。
⑥恋人の進学する大学に合わせ進路を変える彼・彼女。

等々、大変興味深いものです。

この「ビバリーヒルズ」シリーズを見ていると、

「10年前にアメリカに起きたことは、10年後に日本で起きる」

とでもいうかのように、未来予想のような番組です。

・親の離婚、親の破綻
・人種差別
・セクハラ
・ドラッグ
・アル中や精神病
・病気(今回は癌でした)
・宗教

等々、「へー」というような場面が折り重ねてあります。

そんな中、やはり学費の問題は深刻なようです。

「親の所得」 あるいは 「遺産の有無」 なども大きく関係してきます。

アメリカでも進学にはお金がかかるようです。


そこで「学資保険」です。
昨日(2012年4月2日)の読売新聞朝刊に『学士保険見極めて』と題して「学資保険」の比較や活用話が載っていました。
副題は「貯蓄性、保障内容に大きな差」ということで、代表的な保険の比較が採り上げてあります。


「学資保険」を考える場合に、皆さんに考えておくポイントを申し上げておきましょう。


1.「学資保険」は、進学時の資金準備である ということが第一番です。

きわめて目的性の高い貯蓄である と考えておくことが 肝心です。

ただし、資金の準備・先送りが主眼であるため、利回りは考えないことです。

保険の利回りは「弾性値が低い」ので、
・先々一般の金利が上がっても大きくは上がりません
・先々一般の金利が下がっても大きくは下がりません

利回りに注目していると、肝心のお子様の資金プランに齟齬をきたしてしまいます。
今のように低金利の時期には、将来を考えると、あまり面白くない利回りのはずです。
しかし、お子様の成長は待ってくれません。
「進学資金の準備」と割り切ることが必要です。


2.「保険料免除」特則 を理解しておくこと。

不幸にして、途中でご契約者(多くの場合:親)が死亡したり、障害者になった場合には、以降の保険料は不要という特則です。
特則をつけない場合に比べ若干保険料は高くなりますが、万一の時には助かるルール(特則)かもしれません。
一括で保険料をお支払いされた場合には、未経過分が返戻されます。


3.おじいちゃん・おばあちゃん による一時払いのお勧め

少子高齢化時代です。
お金持ちのおじいちゃん・おばあちゃんは、次の世代のための教育資金をこういう形で残してあげてください。

ただし、「受取人」には注意してください。

契約者=受取人 のはずなので、おじいちゃんやおばあちゃんが契約者になると、途中で相続の対象になってしまい お孫さんの教育資金にあたらない可能性があります。

こんな時は

A案:最初は、おじいちゃん・おばあちゃんが契約者になり、途中で「契約者」をお父さん・お母さんに変更しておくこと。
B案:最初は、おじいちゃんやおばあちゃんから、お父さん・お母さんに保険料を贈与しておき、お父さん・お母さんが契約者となること。

が考えられます。

なお、事前に、おじいちゃん・おばあちゃん から お父さん・お母さん に 贈与される場合は
110万円の非課税枠におさめていても、「相続開始前3年以内の贈与」は相続税の対象になるので留意してください。


ただ、おじいちゃんやおばあちゃんのお金を、さりげなくお孫さん世代に移し替えていく一つの方法です。


4.満期(受け取り)の時期に注意をしてください。

手元資金が多い方々には関係のない話ですが、この資金を実際に使う場合のことも考えておきましょう。
受取時期の設定は、〇〇歳という考え方ではなく、〇年生の◇月と具体的にスケジュールを決めておきましょう。使わない時に満期が来たら、その時は、保険会社の預り金にしたままか銀行の定期(3か月とか6か月)にしておけばいいのです。


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