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「3人に1人ががんで死ぬ」ということ [癌(がん)とつきあう法]

がん保険のパンフレットを見たり、がんの話を聞くと、「3人に1人ががんで死ぬ」と言われています。


確かに、テレビや新聞で訃報を見聞きすると確かに「がんでお亡くなりになる」方が多いようです。
お葬式に参列しても確かに「がんで亡くなった」という話は聞きます。

ところが自分の回りでは、そんなにがんで死んだという印象がありません。
ひょっとしたら私だけの誤解なのかもしれませんが、今一つわかりにくい話です。


ところで、いったい日本人は一年間に何人くらいの方がお亡くなりになるのでしょう。

厚生労働省が公表している「人口動態調査」というのがあります。

この「人口動態調査」によれば、

平成22年の
出生者数は 1,071,304人
死亡者数は 1,197,012人

なのです。

この死亡者数の中の、死因を見ると
第1位 悪性新生物(がん)  353,499人
第2位 心疾患         189,360人
第3位 脳血管疾患      123,461人
となっています。

おそらく、「3人に1人ががんで死ぬ」というのは

一年間に日本人は、約1,197千人死亡(A)し、そのうちがんでお亡くなりになった人が353千人(B)いた。

ということで、がんによる死亡者数の割合は 29.5% (B/A)ということになっています
100人のうち約30人の方ががんでお亡くなりになっています。

こんなにたくさんの人ががんでお亡くなりになっているというのに、世代によっては自分のまわりではそうそうがんで死亡する人がいないように見えるのはなぜかというと、そもそも「若い年齢層では死亡者数が少ない。」ことによるようです。

年齢別に総死亡者数、がん死亡者数、およびそれぞれの占める割合を数字で拾ってみましょう。
①10歳代、30歳代でお亡くなりになる方は、がんを原因とする方が多い。
②40歳代以降になると、がんを原因にお亡くなりになる方が非常に多い。
③60歳代以降、お亡くなりになる方が増える。
というようなことが、見て取れるようです。

 0歳~ 9歳 総死亡者数  6,312人( 0.5%) がん死亡者数   221人 ( 3.5%)
10歳~19歳 総死亡者数  1,975人( 0.2%) がん死亡者数   266人 (13.5%)
20歳~29歳 総死亡者数  6,190人( 0.5%) がん死亡者数   589人 ( 9.5%)
30歳~39歳 総死亡者数 12,392人( 1.0%) がん死亡者数  2,358人 (19.0%)
40歳~49歳 総死亡者数 24,694人( 2.1%) がん死亡者数  7,510人 (30.4%)
50歳~59歳 総死亡者数 61,340人( 5.1%) がん死亡者数 26,505人 (43.2%)
60歳~69歳 総死亡者数149,183人(12.5%) がん死亡者数 71,602人 (48.0%)
70歳~79歳 総死亡者数273,336人(22.8%) がん死亡者数 108,730人 (39.3%)
80歳~89歳 総死亡者数418,544人(35.0%) がん死亡者数 106,045人 (25.3%) 
90歳~  総死亡者数244,858人(20.5%) がん死亡者数  29,663人 (12.1%)

※合計数不突合

同じく厚生労働省の資料によれば、
日本人の平均寿命は 男性79.64歳 女性86.39歳 のようです。(平成22年)

なお、平均寿命で見れば、平成2年の日本人の平均寿命は 男性75.92歳 女性81.90歳ですから、ますます長寿になったと言えますが。。。。。。

ただ、今の医学の状況では、がん治療は苦痛を伴い、治療も長くかかります。
がんはある日突然発症に気づくものです。

若いころからの
①健康管理
②経済的な備え
③心の準備
が必要なのは言うまでもありません。




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