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入院したことがありますか? (入院患者の気持ちがわかりますか?) [癌(がん)とつきあう法]

先日(2012.7.5)の読売新聞夕刊の「わたしの医見」という投書欄にこんな意見が載っていました。

40代の女性の看護師さんのものです。
「迷惑な夫たち」という投書の要旨は、

①面会時間を気にせずに、入院する妻に寄り添う夫が多くて迷惑している。
②時間外に来た人であっても、こちらは立場上、追い返すことは難しい。
③こうした夫の存在が、患者の体をふくなど円滑に仕事を進める妨げになっている。
④病室は暇つぶしの場所ではない。もちろん、伴侶を心配する夫の気持ちもわかる。
⑤残業せざるを得ない私たちのことも考えてほしい。

というものでした。
少し「超過勤務」に光が当たり過ぎたきらいはありますが、イライラしている看護師さんの気持ちがよく伝わってきます。
・他の入院患者のこと
・付き添いの方のマナーの悪さのこと
・自らのアフターファイブのこと
看護師さんは色々なことをお考えになったに違いありません。


そして、昨日(2012.7.12)の読売新聞の夕刊の「わたしの医見」には早速、賛否両論が載っています。

40代無職の女性のご意見はこうでした。
「入院患者の身に」というご意見の要旨は、

①私が以前入院していた時も、入院する妻を時間外にお見舞いに来る夫がいた。
②その人がいる間、私も困った。着替えることすらできなかったからだ。
③病院は、そうした行為は困るという趣旨の貼り紙をナースステーションの入り口に貼ってくれた。

他方、50代の主婦の方は、
「嫌味はやめて」と題した投稿をなさっています。その要旨は、

①投稿には正直、ショックを受けた。
②心身ともに弱った患者やその家族に対し、嫌味を言うのはいかがなものか。
③患者は好きで入院するわけではないし、家族も好きでお見舞いするわけではない。
優しい言葉はなくても、せめて嫌みは言わないでほしい。
④看護師からあんな悲鳴が出なくなるよう、医療現場の労働環境の改善をお願いしたい。

と。。。。。

皆さんは、入院なさったことがありますか?
病状にもよるのでしょうが、病院に入院するということは、治療に専念するということです。

患者の側から見れば、
①人様のことなど考えていられない。
・・・人様の見舞客のために、気持ちの平和を乱されたくない。
②看護師さんには、気持ちよく働いていただきたい(白衣の天使なのです)。

というのが大原則です。

付言しましょう。。。。

①看護師さんの労働環境が改善する近道は、こういったわがままな見舞客が減ることです!
②もし、アットホームな雰囲気で入院生活を過ごされたいという方は、
・どうか個室をご利用ください。
・そんなにお元気なら、ご自宅で療養してください。

小生は、冷たいのかもしれません。協調性もないのかもしれません。

ただし、入院なさっていらっしゃる方は、「生」をかけて療養生活を送っているのです。
自分本位なお見舞客にはうんざりするものなのです。

「個室はお金がかかる」とおっしゃる方へ
そういう時のために医療保険にお入りになることをお薦めいたします。
保険のコンサルタントの方はこういう視点を疎かになさっているようです。


時々、病院選びのご相談をいただくことがあります。
医療水準が同等だとすれば、

1.アメニティに配慮されていること。
・・・・トイレやシャワーや洗面所や食堂が清潔・快適なことはとても大切です。
毎日のことなので、ここに不満が残ると治る病気も治らなくなります。

2.見舞客の制限が行き届いていること。
・・・・「見舞客」こそ治療の最大の敵かもしれません。
体力が弱ったところに雑菌を持ち込むのです。「あなたの家族は私の他人」なのです。
お互い様というなかれです。
入院生活のリズムを崩されるのも不愉快というだけではすみません。

こういうアドバイスも必ず添えておきます。

「そんな薄情な」とか「心細いことを・・・・」とおっしゃる方も多いかもしれません。
しかしながら「病は気から」とも言います。
病院スタッフを信じて、心強く入院生活を送られることをお薦めいたします。







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