SSブログ

「菅元首相の本」の書評が面白い [小さな親切、余計なお世話]

「東電福島原発事故
    総理大臣として
       考えたこと」 
  (菅 直人 著 幻冬舎新書)

菅元首相が本を書いていらっしゃるようです。


読んだことはありませんが、
「週刊ダイヤモンド 2012/12/29・2013/01/05 新年合併号」
のブックレビューのコーナーに原田 泰 早稲田大学教授が

あのとき、何ができたのか 福島原発事故 決断の教訓

という書評を書いていらっしゃいます。

経済企画庁出身の原田氏ですから、役人の行動等々の指摘は的を得ている感じがします。


なんとなく、風化しつつある当時の行政サイドの行動について、極めて冷静な感じがします。

引用させていただきます。

菅直人元総理を評価する人は多くないが、菅氏でなければ福島原発事故にもっとうまく対処できたとするなら、それは誤りだと思う。

民主党政権が失敗したのは、官僚を使いこなせなかったからだという識者は多い。使いこなすとは、政治家が基本的方針を持って、実務に長けた官僚の意見を聞きつつ、官僚組織を動かすということだろう。

しかし、福島原発事故については当てはまらない。まず、原発事故に、政治家が、あらかじめ自ら情報と基本的方針をもって臨むというのは不可能である。政治家が見識を持つべき、金融・社会保障・安全保障政策などとは全く異なる問題だからだ。

菅氏は、厚生労働省や財務省の官僚は専門家だったと認識している。大臣が指示する前から、官僚は方針を検討し、大臣に提案する。

しかし、今回の原発事故では、原子力安全・保安院は、事故の説明も十分にできず、先を見通しての対応策も提案できなかった。だから菅氏はやむを得ず、官邸に情報収集のための体制をつくったのだという。

現場で事故対応しているのは東京電力である。東電が事故に対応するしかないと考え、菅氏は、東電の撤退を拒否する。

菅氏は、戦後初めて、国家と国民の安全は1人の人間の命の上にあるという認識で命令を下した総理となった。



この文面から「菅さんの本」の内容は伝わっては来ませんが、

①政治家の仕事
②官僚の仕事
③現場の仕事

等々の「ある意味」が伝わってくるようでたいへん興味深い「書評」です。


「『菅さんの本』については、読まなくてもいいかな」と思ってしまいますが。。。。。











nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0