SSブログ

「がん患者」への誤解 [癌(がん)とつきあう法]

昨日(14.4.28)の「読売新聞」夕刊の片隅に、「がん患者の就労 支援不足」という記事が出ていました。

厚生労働省のアンケート調査の結果を伝えるもののようでした。

ただ、その意味するところはさっぱりわかりません。

何を、どうすればいいのでしょう?
あるべき姿はどんなことなのでしょう。。。。

かつて私にも「がん患者の部下」がいました。
彼は九州出身で、北海道で勤務中にがんとわかり、急きょ、実家に比較的近い隣県にある私の支店に異動になったのです。

その時、人事部の偉い人から「病院の近くに社宅を探してほしい」という強い要請がありました。

彼が着任した後、私が彼から聞いた限りでは、
①食事は、一度では食べられず、何度かに分けて食べる。
②体力がない。
・・・重いものを持ったり、階段を上がるのは苦痛
③病院には週に一度くらいしか行かない。
④仕事はしたい。

ということでした。
仕事には最大限の配慮をしました。
人員的には+1でもあったこともあり、「頭は相応に使うけど、急がないしノルマもない」
という仕事をお願いしました。

休憩も休みも体調に合わせて取っていただくことにしました。
スタッフも気を使っていたはずです。

ただ、私にはある疑念がありました。
「少し様子を見てから対応しよう」と考えていた矢先、彼の訃報に接することになりました。

おそらく、それは予定されていたことかもしれませんが。。。。。。


悔やまれるのは、人事部の指示通り「病院の近くに社宅を探してしまった」ことでした
彼はこの件について何も語りませんでしたが、たぶん、会社への通勤が一番しんどかったはずです

彼は、地下鉄で通っていましたが、病院の傍に社宅を作ったがために住まいと会社との距離が遠くなり、通勤による体力消耗がひどかったのではないかと思います。

その当時は、「がん患者についての知識がなかった」ことがとても悔やまれます。

おそらく産業医の方にも人事部にもそういう知識はなかったのではないでしょうか。。。。

P4250036-01.JPG









nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0