SSブログ

「ふるさと納税」はやがて破たんする(かも) [一人合点の「いい加減な話」]

昨今の行政施策の中で、比較的好感をもって迎えられているものの一つに「ふるさと納税」制度(ふるさと寄附金)というのがあるようです。

平たく言うと、「自分が気に入った地方自治体」に寄附をすると、
①寄付額2,000円を超える部分については、所得税・住民税の控除の対象となる
②寄付の見返りとして、その「地方自治体より返礼品(特産品等)がもらえる」という特典がある
③地方自治体側も
・行政目的に沿った資金集めができる
・「特産品」販売の活性化が期待できる
ということがあるようです。

よく、テレビやラジオのワイドショーやバラエティ番組で、「2,000円でお肉などの特産品がもらえるお得な制度」などと取り上げられています。

その種の番組のゲストコメンテーターとしてよく出演される方によると、ほとんどの食材や国内旅行は「ふるさと納税」によるもので、番組では、彼のご自宅の複数のパンパンになった冷蔵庫がよく映っています

彼曰く、「『ふるさと納税』は節税目的だ!」ということだそうです

彼が出てくるたびにチャンネルを変えるのは私だけでしょうか?


この「ふるさと納税」制度の詳しい功罪は、他の方の分析・コメントに譲るとして、私が「どうもおかしい」と思う点について書いてみましょう。


1. 地方自治体 様へ

①「ふるさと納税」申込み開始時には「自治体のホームページがパンクする」こともあるようです。
・「殺到する」とういう不思議はどこにあるのでしょう
・「ホームページがパンクする」くらいですからマンパワーもパンク状態ではないでしょうか?(このために残業も増えますね)
・「公務員のお仕事」の優先順位はこれでいいですか?

②「その寄附金」はちゃんと使われていますか?
・たぶん、「かっこいい」その自治体ではとても有意義なことに使われているのでしょうね
・使い道の検証も「お役所仕事」然に厳格になさっていますか?

③もし、住民の皆さんの中に、他の自治体に「ふるさと納税」をなさる人が増えたらどう思われますか?
※人気自治体なら誤差の範囲かもしれませんが。。。。。

2.「特産品」等の提供者 様へ

特産品の返礼作業で大忙しで、「売上げ」も上がり、「願ったり叶ったり」ですよね?

①そんなに大人気ならどうして今まで売れなかったのですか?
②他自治体と競合し、人気がほかへ移ってしまったらどうなさいますか?
③今のうちに、「作り方」「売り方」の仕組み作りをなさっていますか?
④私なら、他の人が2,000円で手に入れるものを定価で買おうとは思いません。

3.「金持ち優遇」策ではないのかとの素朴な疑問

税金の話になると、「金持ち優遇」がよく話題になるようです。
たとえば、「消費税には逆進性がある」(低所得者層の負担感が大きく見える)と議論されたはずです。
ところでこの「ふるさと納税」は、私の勘違いなのか「お金持ちにお得感がある」とはだれもおっしゃらないようです。



ところで、皆さんに質問です。

①この「ふるさと納税」をなさっていますか?

②納税なさる自治体を選ぶ基準は何ですか?


こんなことを聞くのも、この「ふるさと納税」にしっくりこないものの僻みなのでしょうか。。。。?
よくよく考えると、控除される住民税は「所得割額の2割が上限なので、やはり小さな話なのかも。。。


過度な返礼品競争へのやっかみと使い道に対する猜疑心が生むボヤキでした。

P4032136②.jpg


[本]三つの大きな意義( 総務省 「ふるさと納税ポータルサイト」より )

1.第一に、納税者が寄附先を選択する制度であり、選択するからこそ、その使われ方を考えるきっかけとなる制度であること。それは、税に対する意識が高まり、納税の大切さを自分ごととしてとらえる貴重な機会になります。

2.第二に、生まれ故郷はもちろん、お世話になった地域に、これから応援したい地域へも力になれる制度であること。
それは、人を育て、自然を守る、地方の環境を育む支援になります。

3.第三に、自治体が国民に取組をアピールすることでふるさと納税を呼びかけ、自治体間の競争が進むこと。
それは、選んでもらうに相応しい、地域のあり方をあらためて考えるきっかけへとつながります



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0