「山」のこと、「森林」のことをどれほどご存知ですか?~「森林環境税」への向き合い方 [どう受け止めたらいいのか]
世の中にはなんとなく反対しづらいことがあるものです。
例えば、最近のことで言えば、「婚活」「子育て」「教育」「介護」「地方創生」等々。
いずれも、実情はよくわからないけど軽々とは否定できないし心情的には批判的なことを言い出しにくいというものです。
「手入れの行き届かぬ森林は、今や全国に広がる。政府は整備費に充てる森林環境税を2024年度に創設する方針だ。全ての住民税納税者から年1000円を集める。森林面積に応じて自治体に配り、間伐や植栽を行う。山間部から離れた都市部の住民にとっては無駄遣いだけは避けてほしいところだ」(2018年1月7日 読売新聞「編集手帳」)
どちらかと言えばアベシンパの読売新聞をして「歯切れの悪い」書きっぷりです。
私が思うのは、おそらくこの「編集手帳」の書き手の方は「森林の実情がわかっていない」のかもと。
〇紅葉が美しい広葉樹の森林
〇国土緑化のため国を挙げて植え付けられた針葉樹(スギ、マツ、ヒノキなど)の森林
〇「地球温暖化防止」の受け皿としての森林
あるいは、
〇九州北部豪雨(2018年7月)の惨状となった森林
などの姿が入り混じって映っているのではないでしょうか。。。。?
私が「森林環境税」について気になるのは、「森林面積に応じて自治体に配り、間伐や植栽を行う」という部分です。
「山村には、豊富な森林資源、水資源、美し い景観のほか、食文化をはじめとする伝統や文化、 生活の知恵や技等、有形無形の地域資源が数多く残されていることから、都市住民が豊かな自然や伝統 文化に触れる場、心身を癒す場、子どもたちが自然 を体験する場としての役割が期待される。」(平成28年度「林業白書」)
「山村が活力を維持していくためには、地域固有の 自然や資源を守るとともにこれらを活用して、若者 やUJIターン*90者の定住を可能とするような多様 で魅力ある就業の場を確保し、創出することが必要 である。」(平成28年度「林業白書」)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/28hakusyo/attach/pdf/zenbun-15.pdf
という表現にもみられるように「山村」とか「地方自治体」というとなんとなく美しく聞こえますが、「人手不足」「少子高齢化」「高学歴化」と社会構造が大きく変わってきた中、個々の地方自治体が国土としての森林を管理・整備していくには荷が重いような気がします。
対応策としては、地域の歴史や実情にある程度は配慮するものの「林野庁」を改組する等も視野に入れながら国家的な国土計画として取り組んでいくべきではないかと私は思います。
一昨日の「成人の日」、「振り袖販売、レンタルを手がける業者から振り袖が届かなかったり、連絡がとれなかったりするトラブルが相次いだ」というニュースが流れました。「お金を集めたけど。。。。」ということにならないためにも、もっと現状や課題を表に出し「あるべき姿」「対応策」を国家のテーマとして取り組むべきだと思います。
なお、日本の森林整備の歴史については
「我が国の森林整備を巡る歴史」(平成25年度「林業白書」)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/25hakusyo/pdf/6hon1-2.pdf
をご参照ください。
例えば、最近のことで言えば、「婚活」「子育て」「教育」「介護」「地方創生」等々。
いずれも、実情はよくわからないけど軽々とは否定できないし心情的には批判的なことを言い出しにくいというものです。
「手入れの行き届かぬ森林は、今や全国に広がる。政府は整備費に充てる森林環境税を2024年度に創設する方針だ。全ての住民税納税者から年1000円を集める。森林面積に応じて自治体に配り、間伐や植栽を行う。山間部から離れた都市部の住民にとっては無駄遣いだけは避けてほしいところだ」(2018年1月7日 読売新聞「編集手帳」)
どちらかと言えばアベシンパの読売新聞をして「歯切れの悪い」書きっぷりです。
私が思うのは、おそらくこの「編集手帳」の書き手の方は「森林の実情がわかっていない」のかもと。
〇紅葉が美しい広葉樹の森林
〇国土緑化のため国を挙げて植え付けられた針葉樹(スギ、マツ、ヒノキなど)の森林
〇「地球温暖化防止」の受け皿としての森林
あるいは、
〇九州北部豪雨(2018年7月)の惨状となった森林
などの姿が入り混じって映っているのではないでしょうか。。。。?
私が「森林環境税」について気になるのは、「森林面積に応じて自治体に配り、間伐や植栽を行う」という部分です。
「山村には、豊富な森林資源、水資源、美し い景観のほか、食文化をはじめとする伝統や文化、 生活の知恵や技等、有形無形の地域資源が数多く残されていることから、都市住民が豊かな自然や伝統 文化に触れる場、心身を癒す場、子どもたちが自然 を体験する場としての役割が期待される。」(平成28年度「林業白書」)
「山村が活力を維持していくためには、地域固有の 自然や資源を守るとともにこれらを活用して、若者 やUJIターン*90者の定住を可能とするような多様 で魅力ある就業の場を確保し、創出することが必要 である。」(平成28年度「林業白書」)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/28hakusyo/attach/pdf/zenbun-15.pdf
という表現にもみられるように「山村」とか「地方自治体」というとなんとなく美しく聞こえますが、「人手不足」「少子高齢化」「高学歴化」と社会構造が大きく変わってきた中、個々の地方自治体が国土としての森林を管理・整備していくには荷が重いような気がします。
対応策としては、地域の歴史や実情にある程度は配慮するものの「林野庁」を改組する等も視野に入れながら国家的な国土計画として取り組んでいくべきではないかと私は思います。
一昨日の「成人の日」、「振り袖販売、レンタルを手がける業者から振り袖が届かなかったり、連絡がとれなかったりするトラブルが相次いだ」というニュースが流れました。「お金を集めたけど。。。。」ということにならないためにも、もっと現状や課題を表に出し「あるべき姿」「対応策」を国家のテーマとして取り組むべきだと思います。
なお、日本の森林整備の歴史については
「我が国の森林整備を巡る歴史」(平成25年度「林業白書」)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/25hakusyo/pdf/6hon1-2.pdf
をご参照ください。
コメント 0