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「キャッチフレーズ」ビジネスは長続きしない [仕事についてのエトセトラ]

「ほんまもん」という言葉を覚えていらっしゃいますでしょうか?

2001年10月1日 – 2002年3月30日まで放映されたNHK:連続テレビ小説です。
※ウィキペディアによれば「和歌山県東牟婁郡本宮町(現在の田辺市)を舞台に、熊野・那智の山に抱かれて育った主人公・山中木葉(池脇千鶴)が、料理人の道を目指し奮闘する姿を描かれたもの」だとか。

この当時私は和歌山で仕事をしていましたので、(番組は見ませんでしたが)この言葉がとても記憶に残っています。
たしか「ほんまもん」というお酒が出来たり、地元の観光協会の会長の口から「ほんまもんですから」という言葉を聞いたりしたものでした。
番組の終了とともにこの「ほんまもん」という言葉も皆様の記憶から薄れていったはずです。
一年前にこの地を訪ねましたが、「ほんまもん」を口になさる方はいらっしゃいませんでした。
世界遺産」という重みがすっかり定着しています。


同じく和歌山の桃山町(現在は紀の川市)に「あら川の桃」という美味しい桃があります。

生産農家の皆さんに、「桃山というきれいな名前なのに、どうして『桃山の桃』という名前にしないのですか?」「販路開拓のお手伝いしましょうか」と問いかけたところ、
『あら川の桃』でブランドとして十分認知されているし、急に販路が広がったとしても明日から増産でできるようなものではない。今の注文をこなすのだけでも精一杯なんです
と体よく断られてしまいました。


この二つの話を通じて思ったのは、「言葉の遊びではなく実力」ということです。


今年の成人の日(18.1.8)以降、横浜や八王子を発信源とする「振袖騒動」のニュースがマスコミをにぎわせています。騒動の一方の当事者の名前は「はれのひ」だとか。


かつて
モーレツからビューティフルへ
というキャッチコピーがありました。
小川ローザさんのスカート(丸善石油のCM)に魅せられた時代からの転換をこの富士ゼロックスのCMが上手く謳い込んだものでした。

キャッチフレーズビジネスとは違うものがここにはあったはずです。


東京オリンピック招致の時話題になった「おもてなし」の一人歩きはいつまで続くのでしょうか?


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