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「やりたい仕事」よりも「やれる仕事」を選べ [シュウカツ]


ここのところ「人手不足」とか「新卒学生の内定率が順調」というニュースをよく見聞きします。

そういう中にあって、新規に就職した若者の3割が3年以内に辞めてしまうという実情もあるようです。
それを「3年以内離職率」と呼び、学校を卒業した人が、就職後、3年目までに辞めた割合のことだそうです。
読売新聞(18.1.14)によれば、2013年度の大卒の「3年以内離職率」は32.3%だったとか。つまり、「せっかく就職しても10人のうち3人は3年以内にやめてしまう」ということのようです。

統計公表上のタイムラグがあるので今がどのような状況かはよくわかりませんが、「就職」ばかりに光が当たっていますが、「長続きする仕事に就く」ということにあまり目が向かなかった結果ではないでしょうか。


就職に当たって「やりたい仕事」という考え方がありますが、仕事はやってみないと「やりたかった仕事かどうか?」「向いている仕事かどうか?」「好きになれる仕事かどうか?」というのはなかなかわからないものです。

仮に「業種」的に「やりたい仕事」に就けたとしても、「職場との相性」の問題もあります。

私は銀行員でしたから、銀行の職場の話をすれば、
・融資(貸出)
・預金
と言った銀行員ならではという仕事もありますし、
・人事
・経営計画
・管財
・広報
・調査
・事務・システム管理
・検査
・資金運用・証券投資
と言った組織維持のために必要な仕事もあります。

「銀行員」になったからと言っても「やりたかった仕事」なのか?「向いている仕事」なのかはやってみないとわからに部分もあります。

銀行では定期的な「人事考課」「人事異動」を行いながら、「向き不向き(いわゆる適性)」を確かめながら職場の戦力として育てていきます。

こう考えると就職前に想定した「やりたい仕事」だったかどうかなどは問題外になってしまいます。


また、「3年で辞め」られるのだったら、そもそもあなたを採用しなければよかったという後悔も企業側にはあります。いわゆる「問題児」であれば、以前から働いている「同僚」に迷惑をかけますし、企業経営にまで影響が及ぼすことがあるのなら以前から働いている「社員」の皆さんのご家族までその影響が及んでしまいます。

若い皆さんの人生プランの中にそういう思慮配慮があるのかどうなのか?
就職の一喜一憂はそういう点も実は大切なのです。

100点満点の人生はなかなかありませんが、100点満点に近づくための克服努力というのは誰にも課せられているということを忘れてほしくないです。

若い皆さんが若いうちに鍛えなければいけないことの一つに「心身ともにタフ」であることというのも加えておいてください。
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