「なりたい職業」「やりたい仕事」よりも「打ち込める仕事」 [シュウカツ]
3月になりました。
3月1日のテレビ・ラジオは「経団連に加盟する企業の会社説明会などの採用活動が1日に解禁となり、2019年卒業予定の大学生の就職活動」始まったというようなニュースを流していました。
私の頃は、大学4年の秋が解禁でしたからずいぶん早くなったものです。
「人手不足」だから「広き門」だと思いきや「人気企業」は相変わらず狭き門だとか。。。。
誰が言ったかよくわかりませんが、少し気になったのは、「なりたい職業」「やりたい仕事」を選ぶ的なコメントです。
「就職活動が解禁」と言ったところで「民間企業のサラリーマンになる道」を選ぶに過ぎないのですから、「なりたい」とか「やりたい」と言ったところで思い通りにはならないことがよくあると思います。
●「人事」「財務」「経理」「管財」のような職種はどの企業にもありますから、こういう部門に回されたなら「そんなはずではなかった」ということになります。
●プロ野球のドラフト会議よろしく「指名されて契約する」までは「エース」「4番」あるいは「将来の中心選手」という謳い文句が乱れ飛びますが、実際に入社すると「そんなはずではなかった」ということもありがちです。
●「新卒の3割が3年以内に辞める」と言われているご時世ですから、「そんなはずではなかった」という言葉も現実味があります。
採用の面接官をしていた時につくづく思ったのは、「自分も成長したい」という言葉をお話しされる学生さんが多いことです。
「成長する」ことを目的にしなくても「知らぬ間に大きく逞しくなっている」というのが順調に仕事にはまった姿のはずです。
「そんなことは考えていいですよ」「そんなこと考える前にやることがありますよ」と言いたくなるほどでした。
もし私が学生さんにアドバイスするなら「どんな部門に配属されてもその仕事に打ち込む」という気持ちを持っていただきたいことです。
※「好きな人のことはなんでも大好き」的な状況に似た仕事への向き合い方かもしれません。
大きな企業なら必ず周期的に「人事異動」があります。
思ってもみなかった仕事の担当になることは間々あります。
「タフであること」
「打たれ強いこと」
「負けず嫌いであること」
若い皆さんにはそういうことを期待したくなってしまいます。
いろいろと「仕事があなたを鍛えてくれます」から、気軽に企業選びをすればいいのではないかと思います。
「人手不足」が続くのなら、あなたの頑張りを活かせる職場は数多いはずです
ただし、「甘い言葉」にご用心かもです。
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