「地域が元気になる」って何? [どう受け止めたらいいのか]
「地方」と「雇用」という言葉には寛大になられる方は多いようですが、なかなか現状が改善しないことなのかもしれません。
私はここ数年、東京と地方を年に何度も行ったり来たりしていますが、気になることがあります。
たとえば旅先でテレビのローカルニュースを見ていると「地域が元気になる」的な言葉が気になってしまいます。
ニュースの映像の中には、地元の「政治家」、「行政トップ」あるいは「地域おこしバリバリの皆さん」が登場され「元気」という言葉が多発されます。
たしかに映像的には元気っぽく見えるのですが、地方都市や田舎町を歩く時の違和感は失礼ながらどうもそういう雰囲気ではありません。
裏側に回ると
〇「補助金」頼み
〇住民のみなさんが望んでいるのは「豊かな暮らし」「暮らしの安心」ということ
〇「元気」とか「地域活性」などとお話しされていらっしゃる方のお子様は「都会で働いている」「都会に住んでいる」という状況も多い
〇5年後、10年後の姿が見えてこない
という実情も垣間見えます。
行政やマスコミは「元気」という言葉を使いたがられますが、
●なぜ元気がないのか?
●なぜ人口は減るのか?
●なぜ若者は出ていくのか?
●「移住頼み」でいいのか?
●豊かな暮らしが待っているところなら、ことさら「移住」を強調しなくても人は来るのではないか?
●「観光」政策は地元住民を本当に豊かにするのか?
などなど気になってしまいます。
先日は、今春高校を卒業して都会の大学に入学するという若いカップルと話す機会がありました。
二人とも、「この町に戻ってくるつもりはない」と。
「この二人がなぜ出ていき、なぜ戻ってくるつもりがないのか?」
そういうことを掘り下げて語ることも必要ではないでしょうか!
きっと本当に議論・検証することを避けているのではないのか?と思ってしまいます。
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