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「泥棒を捕らえて縄を綯う」ような時代 [どう受け止めたらいいのか]

「泥棒を捕らえて縄を綯う」という言葉をご存じでしょうか?

※事が起きてから慌てて準備を始めることのたとえ。(出典:故事ことわざ辞典)


今回の日大アメフト部の「危険タックル」についての事後対応を見聞きしていて思ってしまいました。

日大側の対応の遅さ(後手)が混乱に拍車をかけているようです。
事が起きてから「縄を綯おう」としたけど、「わら」が見つからなかったり「綯い方」がわからない状況もあるのかもしれません。
根底には「これくらいいいだろう」とか「あとは何とかなる」といった様子が見え隠れします。
加害の学生が先手を打つ形で理路整然と記者会見に応じた後だけに、真実感とか誠意とかが伝わってきません。


「この大学には危機管理学部があるのになんだ!」といった批判もあるようですが、法学部があるのにコンプライアンスに触れる事案が多いとか医学部があるのに病人やけが人が多いという話に似てきますので、「危機管理学部の有無」をもって対応の良し悪しを即断するのはやめておきましょう。


ひょっとしたら、昨今の政治ぶり、例えば、森友・加計、あるいは狛江市の市長辞任等々にも、あるいは昨今のスポーツ界を巡る騒動、例えば、大相撲、レスリング、バドミントン、サッカーなどの混乱にも通じるものがあるのかもしれません。

社会構造が大きく変わって行く中で社会変化を丁寧に受け止めていないことや、基本や原理・原則を軽視した取り組みぶりのままの状況問題を複雑化・深刻化しているようです。


今日できることは明日まで延ばすな」(Never put off till tomorrow what you can do today. )という教訓もありました。
「明日にしよう」と思っても、急なお葬式が入ったり、大型倒産が発生したりするとスケジュールは大狂いになってしまいます。
「働き方改革」の中にはこういう急な事情変更も織り込んでおかなければいけません。


また、何かがあると「再発防止策」と称して「羹に懲りて膾を吹く」ような身動きの取れないルールができてしまうようなこともあります。

※前の失敗に懲りて、度を越して用心深くなることのたとえ。(出典:故事ことわざ辞典)


ローマは一日にして成らず」とも言います。

※大事業は長年の努力なしに成し遂げることはできないというたとえ。(出典:故事ことわざ辞典)

本当に重要なことは噛んで含めるように言い聞かせ、コツコツと時間をかけて習熟していくことも必要です。


天が落ちてくるのではないかと心配するような「杞憂」という言葉もありますが、それは程度の問題です。


仕事柄、5年後、10年後の絵姿を思い浮かべることもよくやりました。
銀行の融資というのは5年・10年と長い期間にわたることもありますので、「先行き」「将来像」を語ることも必要でした。


ただ、「灯台下暗し」ということもよくありました。

※人は身近なことには案外気がつかないものだというたとえ。 (出典:故事ことわざ辞典)


対策は、「一人ですべてをやろうとしないこと」あるいは「役割を分担しながら総合的に考える」ということも必要なのかもしれません。
あなたの常識は他の人の非常識」ということもよくあります。あるいは「多数決で決めるべきではない」「裸の王様になっている」こともありがちです。


それにしても「責任を取る」という解釈は難しい。


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