SSブログ

「地方の劣化」は小選挙区制の影響も大きい [少し政治的な話を。。。。]

東京と地方を行き来していて痛感するのは「地方における政治力の劣化」です。


私のように衆議院の「中選挙区制」当時を知るものからすれば、「小選挙区制」の弊害が特に地方に出ているなと痛感してしまいます。

一つの選挙区から複数の議員が当選していた「中選挙区制」から、一人しか当選しない「小選挙区」制に変わってから20年余が過ぎましたが、現状は、

●政党で選びたいが、好みの候補者ではない
●好みの候補者はいるが、所属政党が気に入らない
●負け側に回ったらしっぺ返しが怖い

等々の事情もあり、必ずしも優秀な政治家が選ばれているとも限りません。
つまり。地方政治・地方行政の劣化も進んでいるということとイコールにもなっているのかもしれません。


かつては、自民党支持者間でもリスク分散をすることができました。
たとえば、「自分は自民党支持者だが、Aさんは嫌いだからBさんに投票する」と言ったことができました。
今はどうでしょうか?
支持政党を優先するのか支持しない政党でも議員個人のレベル感で投票するのか?迷うところです。


最近おもしろい話を聞きました。
自民党総裁選挙の地方票、特に政界の重鎮:青木元参議院議員が「石破支持」を打ち出した島根県ですが、安倍総理の番頭の一人細田さんの地元でもあります。島根県の自民党票が石破さんにすべて行くわけではないようです。
ある意味「リスク分散」が図られています。

石破さんの出馬表明では「正直、公正」などと言う「政策以前」のテーマが飛び出してきました。さすがに「おいおい」状態です。


こんな思いをしていたら、
「自民党に失言続出、議員劣化が加速する根深い理由」(DIAMOND 2018.8.23)でジャーナリストの鈴木哲夫さんが整理されていました。
https://diamond.jp/articles/-/178042

たとえば、
現行の小選挙区比例代表制度になってから20年以上がたちますが、制度に合わせて、必要とされる政治家像も変化しています。政治家の質が低下しているのは、選挙制度の影響も強いといえます」(政治ジャーナリスト 鈴木哲夫氏)
といった具合に。


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント