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「貴乃花親方の引退」と「ムラ社会」 [どう受け止めたらいいのか]

みなさんは「自分の葬式」の姿を考えたことはありますか?

私の場合は、

●近親者だけで執り行う(親子だけで可)
●香典等は受け取らない
●少しばかりの遺骨を先祖を祀る墓に入れてくれればいい
●法事等も適当でよい
●火葬はどこでやってもよい

ということを家族に申し伝えています。


最近は、私の周りでもいわゆる「家族葬」が増えました。
ご近所のお宅でも「お亡くなりになったことを後で知る」という状況が増えました。
「葬儀のご案内」もないのでお弔いに行くこともありません。(そういうケースが増えました。)


かつて、地域住民の間で

●葬式の世話
●火事の消火活動

以外のおつきあいをいっせいに絶つことを「村八分」と呼んだそうですが、「火事は消防署にお任せ」「「お葬式は家族葬」ということになれば、「村八分」という行動そのものがなくなっても不思議ではありません。


一連の「貴乃花親方」騒動を見聞きするにつけ、「大相撲にはまだ村八分のようなことが残っているのか?」と思わずにはいられません。


一門に所属しない親方は部屋を持つことが出来ない旨の決定がなされた
7月の協会理事会で、全ての親方は #5つある一門(出羽海、二所ノ関、高砂、時津風、伊勢ケ浜)のいずれかに所属することを確認

今回の「引退劇」の中で流れて来た話です。

●貴乃花親方は「頑固」で「独りよがり」で「言いだしたら人の話を聞かなく」て「譲らない」
●「事実無根」云々
●「弟子がかわいそう」

等々、なんだか矮小化された部分で「貴乃花親方」を非難なさる方もあるようですが、特に「弟子」はどうなっても「いじめられるはず」ですから「貴乃花親方の引退」そのものが問題とも思えません。

相撲協会の「透明化を図る」ために「一門制度」を強化するということなどは、どう見ても「ムラ社会」づくり、「補助金などの流れを曖昧にする」もの以外の何物でもありません。

「大相撲」という組織が一つしかない以上ずいぶんひどい話です。

※「一門に入らなくても」という話があったとしても、他の無所属親方が一門入りをしたことからもわかるように、相当の「圧力」があったものと思われます。



先般、地方の方10人くらいの会合に出席した時のことでした。
「家族葬」や「香典をもらわない」などと言うことなど考えられない。
というご意見ばかりでした。


とかく「人それぞれ」という言葉が日常的になった今日ですが、なぜ「もう少し自由度がないのか?」と思わざるをえません。

この会合の出席者は、全員が60歳以上の男性ばかりでした。
いわば「一族の親方」ばかりの会合です。

こういう硬直社会へ違和感を感じる若い人達もきっと多いことでしょう。
逆に、そういう社会からは人は離れてしまうということもいえます。


「葬式つき合い」よりも「生きているうちに行き来を」というのが私の考えです。




※この「貴乃花の引退」騒動のマスコミの取りあげ方も少し地味になったようです。
「踏み込んではいけない」「越えられない」壁をあえて越えないというスタンスがあるのかもしれません。





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