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その商店街は必要ですか? [どう受け止めたらいいのか]


各地の商店街が「シャッター通り」などと呼ばれ始めてからずいぶん経ちました。


ある街で
「シャッター通り」となった商店街を何とかしなければ。。。
という議論が起きそうになった時、議論しようとしたメンバーは誰もその商店街を利用しない人たちばかりだった。
ということもありました。

「心配しているあなたこそ利用したらいかがですか?」
と言ってあげたくなるような話ばかりでした。


先日、都内のある駅に続く商店街の会長さんとお話ししました。
やはり会長さんのお店も毎月赤字が続いているようです。

住宅街を控え女子高に続く通りにある店の前はそれなりに人通りはあります。
しかしながら私がいた間に立ち寄ったお客様はゼロでした。


会長曰く、
●大手のショッピングセンターやスーパーに客を取られている
●めぼしい後継者もいない
※中には就職した子どもさんが帰ってきていらっしゃるお宅もあるようですがどこもパッとしないようです。
●かなりのお店がマンション(その多くはワンルーム)に変わっている
と。。。。

古い在来型の店構えのお店が多く、おそらく「多くの借金もない」と思います。
かつて儲けた資金的な余裕や不動産賃貸などの副収入あるいは年金などで経済的に困窮されていらっしゃる様子は窺えません。


話していて私が思ったのは、

こういう商店街を活性化する必要があるのだろうか?
・商店街の中にはコンビニもありますのでそれなりに通り行く皆さんのニーズには答えてくれます。
・かつての「生業」的なお店の多くは「ここで買わなくても」「なくても誰も困らない」状態に見えてしまいます。
・女子高生などは見向きもしないようなお店ばかりのようです。

人生の晩年を迎えてしまった経営者の皆さんに多くを期待するのは難しく見えてきます。
・「どういうお店にしたいのか?」「消費者のニーズはどこにあるのか?」というお考えを口になさることもありません。
・挑戦なさるには高齢すぎて、無駄を作ってしまいそうです。

「補助金」などを使って再生するにしてもこの営みでは延命の時間が伸びるだけのようです。


もし、「再生」とか「活性化」するのだとしたら、

経営(運営)と資本を別にすること
・・・つまり意欲的な人たちに「店を貸す」ことが大前提です。

日常生活の買い回り品を売るお店である必要はない
・・・近くには、駅ビルや生鮮・生活品中心のスーパーや100円ショップやホームセンターも飲食店も揃っています。

「駅への近さ」という利便と「人通り」は活かす
・・「生鮮・生活品中心のスーパー」にはないお店群にすることが求められます。
例えば、「麺屋通り」「パン屋通り」「ソフトクリーム屋通り」等々。
ただし、ソフトクリームなら100円くらいの単価で出せることが必要です。

※「深大寺参道のそば屋街」「喜多方のラーメン屋街」等々のように集積メリットを狙う作戦です。

特に、都会の商店街は「いろいろな種類の店が集まる」「社会の教科書に出てくる」ような必要はないでしょう。
欲しいのは「特徴」です。


長寿者多数社会」「労働力不足社会」ということを考えれば、大きな店で売上を増やすのではなく、「小さな店で儲ける」ということが必要ではないでしょうか。



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