経営者は心配性~好業績企業の社長と喧嘩したこと [裏づけのない経営学]
懇意にしていた社長さんがいました。
業績はイマイチだったのですが、ある年は「親会社」の増産もあり急に業績がよくなりました。
好決算ということで社長主催の宴席にお呼ばれしました。
席上、私が「あまり喜ばなかったこと」「来年は大丈夫ですか?」と聞いたことから、社長はみるみる不機嫌になり、「好決算の時ぐらいは喜べ」的な怒りを買ってしまいました。
後日、私のほうから「一杯行きましょう」と誘ってとりあえず手打ちをしたのですが、案の上、翌年の決算は芳しくありませんでした。
つまり、前期は親会社が増産した影響で好業績だったのであり、マーケットの状況などを見比べると「前期はなぜ増産したのかよくわからない」という事情もあったのです。
この社長とは今でも親しくさせていただいていますが、「好決算」の時でも「不安」を抱えながらというのが私の見て来た「経営者像」なのです。
経営トップや行政トップの自画自賛とでもいえるような話しぶりを目にすると「大丈夫か?」と思ってしまいます。
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