「家康、江戸を建てる」(NHK)は面白かった~ドラマが教える名言 [仕事についてのエトセトラ]
早いものでお正月からもう一か月経ちました。
年末年始は面白いテレビ番組がありました。
視聴率のよかった「紅白歌合戦」も、この時ユーミンや北島三郎さんを聞いておいてよかったと思う日が来るかもしれません。
1月2日と3日にわたり放映された「家康、江戸を建てる」(NHK)はコミカルながらもなかなか蘊蓄の多いものでした。
●ドラマの中の誰かの一言が「ああこういうことだったのか!」と後で気づかされるシーンも目立ちました。
●また、せりふが伝えるサジェスチョンも気に入りました。
たとえば、
「人一人が一生のうちできることなどたかが知れている」
「志は受け継いで行かなければならない。それが正しいかどうかは私にもわからん。150年先200年先のものに聞くしかあるまい」
「いっぺん裏切ったもんはいつかまた裏切る。そない思われても当然や」
「人が人を信じられるかどうかは、会った数で決まるものではございません。ともに同じ志(こころざし)を持ち同じ苦難を乗り越えて来たかどうかです」
「口先だけのきれいごとで気安く人を信ずるなどと申すな」
「我欲の前では人の信など水泡(みなわ)のごとし」
「謙遜は大嫌いじゃ、何も生まぬ」
「へりくだる人間は仕事もへりくだる」
「商いは常に使い勝手を問う。理にかなったものが広まるのはどうしようもないことじゃ」
「古来、孝行者で、功業を遂げた人物はおらぬ」
「恩義だとか忠義だとかばかりおっしゃっているからいつまでもことはなされぬ」
「伴に戦ってきた者たちを使い捨てるような真似だけは(断じて)できぬ」
「これはよいしくじりじゃ」
「天下統一などただの越すべき峠の一つにすぎぬ。その後の世をどうすべきか。それこそがわしらのやらねばならぬことなのだ。」
等々
●原作「家康、江戸を建てる」(門井慶喜 祥伝社文庫)がこんなにおもしろいテレビドラマになっていたことにも驚きました。
武士と百姓のプライド争いや武士の中のポスト格差も面白おかしく伝わってきます。
昨年12月に銚子まで旅をしたこともありこのドラマには放送前から興味がありましたが、これほどおもしろいとは思いませんでした。
徳川家康も好きになってしまいました。
このドラマの舞台になった江戸を歩いてみるのも楽しいかもしれません。
コメント 0