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「転勤」と「地域限定社員」 [仕事についてのエトセトラ]


昨夜のクローズアップ現代+(NHK22:00~)では「転勤」の話をしていました。

私自身も平均すれば2年~3年に一度くらいは配属が変わるという職場人生でしたし、配置換え、単身赴任といろいろと「働く場所」の変更を余儀なくされながらの働き方でした。

まぁ、全国組織の銀行員ですし、海外にも支店がありましたからある程度の「こういうもの」感は必要でした。


東京勤務がいちばん長かったのですが、地方での単身赴任も私には楽しい思い出であり、それなりにその地ならではの仕事をしてきたつもりです。
比べることはできませんが、家族にはかなり大きな影響があったはずです。

そういえば昨日も地方のお取引先の会長から電話をもらいました。
経済情勢、経営ぶり、選挙情報など多岐にわたりました。
会長も地元の人とは話せない気軽さがあったようです。


それはさておき、転勤をしながら気がついたのは、
どこの地で働いてそう大きな影響はない職種がある(だから転勤は不要)
癒着・なれ合いによる不正防止のためには新しい血による管理も必要(だから転勤が必要)
幅広い知識を求められる職種(支店長など)はやはり別の土地での経験が必要(だから転勤が必要)
などと言うことです。

ところが、あまりにも違和感があることがありました。
たとえば「運転手」さんです。
正社員である限り、東京採用の運転手さんも地方採用の運転手さんも給料が一緒なのです。
銀行業務独特というものでもありませんでしたから、地方でも東京と同じ給料というのはなんだかおかしな気になりました。

その後、「運転手」さんは人材派遣に頼ることになりましたので、結果的には地域の実情に応じた報酬ぶりに変わったのですが。。。。


つまり、
①転勤などによりキャリアパスをしながら「人材」づくりをする必要があるのも事実です
②家族の都合等により敢えて転勤をしたくない時もあります
③また住居を移動しなくても配置転換で済ますことのできる職種もあります

今の「転勤」問題が「一律性」あるいは「同一給与」という大前提のもので決められていた点で必要もない転勤が行われたという経緯もあります。

今回のNHKの番組の中では触れられていませんでしたが、

地域限定社員

という働き方も今までは存在しました。

この「地域限定社員」の効果はどうだったのかも知りたくなります。
なぜなら検証なき新制度は効果が乏しいとも言えるからです。


少子化」(若い人が少ない)、「容易に転職ができる」、「親の介護などの家庭事情も深刻」などの社会情勢を踏まえると、企業の活力を損ねない「働き方」「人事異動のルール」というのはおのずと生まれてくるはずです。

かつては「労働組合」への配慮で「一律の公平感」を担保していた時期もあったかもしれません。
基本は変わらないまでも時代の要請に応えながら企業活力が低減しない働き方が求められるようになっているのだと思います。




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