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選挙の「無投票」~長野県小布施町の場合は [無駄の効用かやっぱり無駄か]

一昨日(2109年4月18日)のNHK:「ニュースウォッチ9」では「増える無投票」という内容を取り上げていました。

今回の選挙では、都道府県議会:27% 町村議会:23%に上り過去最高で、都道府県議会ベースでは2,161万人が投票できなかったそうです。


そんな中、町おこしには成功していたものの「議員の成り手不足」に直面し「3回連続無投票」を避けたいと議会が奮闘している長野県小布施町(人口1万1千)の状況を取り上げていました。

題して「議会の成り手不足検討会」。
無投票当選が続くことで住民の無関心に拍車がかかる」との心配もあるようです。

検討会メンバーにも立候補を呼びかけたところ
①主婦は子育てや家事などで余裕がない
②月17万円余りの議員報酬では生活ができない
等の「議員になるハードルが高い」という声が。

そして、選挙を迎えた結果は。。。。。。。



番組では、

報酬の低さ(平均 約22万円(月額))
●少なく、生活を考えると立候補できない
●家族いたら特にたいへん バイトで何とかしている

やりがいの無さ
●町長は議会を掌握 やりたい放題
●4年で1度も質問しない議員がかなり存在
●膨張が少なく 議員がよく居眠り

と言った全国地方議会議員へのアンケートの一部も紹介していました。


専門家も
なり手不足に特効薬はない 住民自身が議会に関心をもちあるべき姿の議論が必要
無投票は住民の政治離れを進め、さらには地域の衰退につながる
と。


私はこの手の議論に少し足りないことがあるような気がしてなりません。

一つ目は、「ボス政治」を敷きたがる人がいて、住民も安住せざるを得ないようなところがあること

二つ目は、「集落の推薦」のような「隣近所からの見た目」への配慮が必要なこと

落選でもすれば、まるで「村八分」のような扱いを受けかねないような雰囲気もあります。

三つ目は、選挙そのものが「お金と体力が必要」なこと
ではないかと思っています。



特にみなさんが尻込みされる最大の事情は「選挙にお金が必要」ということではないかと思います。

・選挙事務所
・選挙ポスターや看板
・リーフレットやチラシの作成
・選挙カー
・選挙スタッフ
・選挙が公示される前からの事実上の運動

等、実際にはすごくお金がかかります。
当選するかどうかもわからないことに投資するリスクを考えると尻込みなさるのもわかる気がします。


そこで私は提案したいことがあります。

●選挙カーなんて要るのか?
●ポスターなんて要るのか?
●(選挙前の)リーフレットなんて要るのか?
●選挙事務所なんて要るのか?

ということです。


対応策として、

●立ち止まって行う演説しか認めない
●選挙ポスターやリーフレットの代わりに「選挙公報」を充実させる
●自治体のホームページを選挙の半年前から立候補予定者用に充実させる
●公主催の「立会演説会」を頻繁に開く
●選挙運動期間をもっと長期(少なくとも3週間)にする
●「期日前投票期間」も投票日直前の1週間とする
ということにしたらいかがでしょう。


とかく「立候補者が少ない」」「無投票当選が多い」と言われる選挙ですが、「選挙にお金がかかる」という側面は見逃せません

つまり、
●お金がかからない選挙方法にする
●「立候補休職」制度を義務化する
などして「費用負担」と「仕事の負担」をなくすることこそ「立候補者を増やす」方法ではないかと思います。


選挙というと血が騒ぐ方も多いのかもしれませんが、
●選挙の期間中だけではなく、自治体のホームページに意見を載せることができる
●選挙は「お祭り」や「戦争」ではないということを徹底する
●「戦う」とか「勝利」とか「声援」という言葉は禁止用語にする
というぐらいのことが必要だと思います。

選挙は皆さんの暮らしをよくするために行うもの」という基本に返ることが必要ではないでしょうか。



・・・・数日前こんな話も書きました。

「今度の選挙は無投票だった。投票できなかったのが悔しい。」
ある方がおっしゃっていました。


「あなたが出ればよかったんじゃないですか?」などと言うつもりはありませんでしたから、
「立候補者が定数止まりの時は『信任か不信任か』『〇か×か』という制度になったらいいですね。」
と申し上げたら、大うけでした。

とにかく彼によれば「投票する権利が行使できなかった」し「あの候補者はよくなかったけどどうすることもできなかった」と。
でも「きっと公職選挙法改正の壁は厚いのでしょうね」と二人して笑ってしまいました。


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