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10連休よりも「平準化経済」のすゝめ [裏づけのない経営学]

明日から10連休です。
みなさんのご予定はいかがでしょうか?
私のような「毎日が日曜日」な暮らし方をしているものには今一つ実感がわきません。

「お盆休み」や「お正月休み」が少し長めにあるとか比較的休むところが多いとかということでしょうか?文字通り「盆と正月が一緒に来る」ようなものでしょうか?

私が思うには「今回の10連休は、終わってみれば不評だった」ということになるのかもしれません。

理由はと言えば、

1.「働き方改革」といいつつ、この休暇の反動で10連休明けの仕事がどっと増える
~日本の企業文化では「月末」「月初」は何かと仕事が多いものです。
「報告書」がお好きな人たちにはその作成が溜まってしまいます。

2.分散するとはいえ交通渋滞が連続する
~おそらく「行動半径」や「行動時間」に不具合・非効率が出るでしょう。

3.どこに行っても人手が多い
~ゴルフブームの時によくあったように「妙に混む」現象が起きてしまいます。
あの頃は「散髪屋さんがうらやましい」と思ったものです。
出かけた人は「ゆっくりできない」現象が起きてしまいます。

4.「賑わいの山」が大きければ大きいほど「閑散の谷」が深い
~「お祭りの時」だけ忙しい現象が各所で起きてしまう。
「この賑わいを明日に取っておきたい」と思われる人も出てくるはずです。

6.「人員確保」が逆に難しくなる
~「賑わい」対応や「休みの穴埋め」のような一時的な人員ニーズが殺到してしまう。

7.業務の流れが円滑でなくなる
~仕事の流れのどこかで休みがあるとそこで仕事の流れがストップしてしまう。

等々思いつくだけでもこれくらいあります。
きっと多くの皆さんが、
もっと休みを均等化・平準化できないものか?
交代で休みを取ったほうが塩梅がよくないか?
と。

おそらく、「行事好きな自治体」は大変なことになると思います。
政治家と地域おこし担当の公務員さんだけが「やった感」を満喫なさることでしょう。


今回のGWは「令和」への改元に伴う社会システムや情報システムの円滑な移行という事情があるので正面から反対を訴えることはできませんが、
人手不足社会
働き方改革社会
にはおそらく悪しき教科書になるはずです。

アパレル(衣料品)業界は従来から「夏物は値がさが張らないので冬ものでいかに儲けるか」とよく言われました。
それと同じでこの10連休に儲からないご商売はそのしわがどこかに来るはずです。

働き方改革」というのは、
要領の悪い仕事の仕方を改善する
負荷が集中する働き方を緩和する
有給休暇を円滑に消化する
ことが第一番だと思いますが、「休日ばかりが多い」と働き方にますます澱みが生まれてしまうことになるからです。

今回の10連休は「人手不足」と「働き方改革」が試される結果になるでしょう。
「一時的な集中」経済ではなく「平準化された」経済が求められることに気がつく人が増えるはずです。

今回の10連休で一番お喜びになる職種はおそらく「公務員」さんでしょう。
なぜかというと「業績」という言葉から一番遠い人達だからです。


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