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「人手不足」は解決しましたか? [どう受け止めたらいいのか]

「人手不足」と言われ始めてからずいぶんになります。

あの「人手不足」問題は何とかなりつつあるのでしょうか?
次から次へと新しいニュースが生まれ、少し前の課題が薄まっていくのも世の常。


自宅周辺は相変わらず新築ラッシュです。
工事現場で作業をするおじさんたちと話してみました。

古家を解体している業者のみなさん
「こうも仕事が多いと儲かっているでしょ」と声をかけると、
「うちは孫請けだから仕事はあっても儲けは少ない」
「無名の業者さんの場合は免許や資格がなくても作業している人が多いようだ」

※大手ハウスメーカーの名前で解体工事をやっているせいか他の業者さんに比べればずいぶん静かで丁寧な感じがします。


注文住宅を作っているハウスメーカーの建築士さん(大卒)
「若い人が続かない。もう少し辛抱してくれたら」


分譲住宅を作っている現場の大工さん
「うちみたいなところに若い人は来ない」
「若い人と言えば外国人だよ」

※建築会社の担当の方が時々来ては、大工さんに声をかけています。
「食事はどうしているの?」などなどなんとなくカウンセリングのような感じです。


実は、道路を挟んだ自宅の南側の10軒すべてがこの2年くらいで取り壊されたり建て替わったりしました。
取り壊された古家が何軒かに建て替わっています。
東京の「住宅需要」のすごさを物語っています。


デザインや素材や銃器を使った工法もずいぶん進化しています。

ただ現場を見て気になるのは、
若い人がいない
女性はいない


ある日、塗料缶の前でタバコを吸っている若い職人さんがいました。
珍しく若手です。
「防水材」を塗るとか。

「身体に悪くないの?」
「たぶん身体には悪いと思う」

そんな会話の相手の彼は「マスクもしていない」ししかも「タバコを吸って」います。
私が「爆発するよ」と言うとタバコは慌てて消しましたが。。。。
翌日もまたタバコを吸っていました。


外構工事のをやっているお宅はと言うと、
歩きもおぼつかないご高齢の方お二人です。
ハウスメーカ―の担当者の話では「外構工事はうちではなく別の安い業者さんに頼まれました。うちの系列に任せてもらった方がメンテナンスなどがやりやすいけど予算のご都合もあるのでしょうね」と。


側面の壁材を貼っていた職人さんたちもどちらかと言えば高齢。
目検討でのこぎりを当てたりなさっていました。
案の状、数日後に別の人たちが来てやり直していました。


こんな風に現場の作業風景を見ていると、
一つ一つの作業そのものは「今風」に追いついていないと。。。
物理的な部分はずいぶん変わってきていますが。


大学卒の若者はああいうトイレで用を足したり、現場に座り込んでお弁当を食べるような現場風景は似合わないのかもしれません。


今はこういう街中の現場作業はピークなのかもしれません。
新興住宅地でもないこの場所でのこんな住宅ラッシュの光景は私も始めてみました。
今現場で働いている職人さんたちがリタイアした時の光景を思い浮かべても「きっとなるようになるのかも」「熟練度が低くてもできるような作業が増えるのだろう」と思えてきます


「人手不足」問題は「人口減少」「少子高齢化」だけが課題ではないような気がします。
キレイな靴を履いて「働き方改革」とか「10連休」と大騒ぎしていたマスコミの皆さんにも「自分が働くのなら」という視点で問題提起をしてもらいたくなってしまいます。


新築住宅の現場での「電気工事」「ガス工事」等々道路を塞いでの作業には「ガードマン」の方が何人かいらっしゃいます。
こういう作業もご高齢の男性の方ばかりです。


「自分が」「自分の家族が」働くには「何が足りないのだろう」「私に言う資格があるのだろうか」と考えてしまいます。

早朝6時半。
自宅の前の現場にはもう大工さんの姿が。。。
仕事を急ぐのか?交通渋滞を避けて自宅を出発されたのか。。。。

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