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「東京一極集中」と成果の出ない「地方創生」 [どう受け止めたらいいのか]

参議院議員選挙が始まりました。
ニュース番組の中で、ある地方の候補者が「東京一極集中」を問題視するような演説をなさっていました。


ところで、
この「東京一極集中」の弊害や課題を丁寧に論じる人がいたのでしょうか?
と言いたくなってしまうほど、意味がよくわかりません。

東京には人口が多く、また社会増(流入)も続いているのでしょう。

しかしながら、よく考えてみると、

1.「東京」と言いつつ、地方の人には「埼玉」「千葉」「神奈川」も「東京」と映ってしまう。

つまり、大東京圏という認識です。


2.2018年の統計数字を見ると、「東京」だけでなく、「札幌市」や「福岡市」などでも流入超過は起きています。


※「住民基本台帳人口移動報告 平成30年(2018年)結果」
https://www.stat.go.jp/data/idou/2018np/kihon/youyaku/index.html

とくに15歳~64歳人口の流入を見れば全国各地で流入増の都市はあります
おそらく、
●大学がある
●働く場がある
●競争原理がある
●切磋琢磨(人材育成)が期待できる

等々、それなりの事情があると思われます。


流出している地域のほうが多いのは事実ですが、「雇用」「学業」「競争」「人材育成」と言った側面に光を当てていらっしゃるのでしょうか?


3.「地方創生」は非正規の温床

「流出」を食い止めるために用意された「地方創生」という政策ですが、私が知る限りでは「観光」起因のような「非正規の温床」になりかねないような対策が目立ちます。

テレビなどのマスコミで取り上げられるような事例の多くが「非正規」然とした雇用形態であり、「それで満足せよ!」というのもおこがましい気がします。

しかも、タレント然とテレビ出演をなさる「知事」や「国会議員」のいらっしゃるところほどそういう傾向が強いようです。


4.地方には根深い課題がある

たとえば、
人権の軽視(差別意識が残る)
~地方ではまだまだ同和差別が結婚などには現れているようです
プライバシーの覗き見
~「親戚がどうのこうの」という地方の方が大好きなプライバシーです
と言った現象が色濃く残る地域もあります。

そういう呪縛から解き放れたい

と思う方が自然です。


これでは「意ある若者」は出て行ってしまいます。

都市の空気は自由にする
こういう言葉があったと思う。


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