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「紅白」はおもしろかった [みんなうすうす気づいている]

年末恒例のNHK「紅白歌合戦」の視聴率が低かったとか。
https://www.asahi.com/articles/ASN125GBWN12UTFL002.html
(出典:朝日新聞DIGITAL 「令和初の紅白歌合戦、2部視聴率は37.3%で過去最低」2020年1月2日)

ネットマスコミによると、
緊張感を欠いた
盛り上がりがなかった
一体感がなかった
メドレーが多かった
事前収録があった
「紅」でも「白」でもない歌手がいた(「特別企画」という扱い)
等々、凋落傾向にある視聴率をみて言いたい放題です。
※参照 NHK「第70回NHK紅白歌合戦 出場歌手・曲順
https://www.nhk.or.jp/kouhaku/artist/

個人的には「おもしろかった」というのが私の本音です。

何がおもしろかったかと言うと、
●歌番組など見ないので、一年に一度くらいは「一年の総決算的な歌番組」としてみるのも面白いものです。
●紅組司会の綾瀬はるかさんの一生懸命さには頭が下がります
「チコちゃん」と「岡村」がどういう出方をするのか探すのも楽しかったです。
~「呼ばれてないので勝手に行く」との前宣伝でしたから。
●ホールのステージで歌ったMISIAさんは圧巻でした。

何がおもしろくないのかと言うと、
●コンサート会場の方は止むを得ないとしても「竹内まりあ」さんにはステージで歌ってほしかった
~「ユーミン」と「MISIA」さんのステージはさすがに感が高かったです。
ジャニーズとAKBは「トイレタイム」でした。
~熱烈ファン以外は「似たようなやつ」に見えてしまうのでどうでもいいです。


ところで、テレビ番組の「紅白歌合戦」のことにもう少し思いをやると、

テレビが「家電」から「個電」と呼ばれだしてから35年くらい経ち、一家団欒・家族そろってテレビを見るという時代でもなくなった。
※「家電」~家庭電器 「個電」~個人(個別)電器

「録画媒体」が発達しすぎた。
HDDの発達は映像が綺麗なままで録画できるようになりました。
ならばリアルタイムで見る必要もないので緊張感が減りました。
そんな時代に「視聴率」のあり方が正しいのかどうか。

歌番組の日常性が薄れた。
定期的に見ているテレビの「歌番組」などありません。
ですから「歌番組」に対する思い入れも薄れてしまいました。
「だれが一番か」などと言う競争心もありませんから「歌合戦」と言われても強烈な対抗心などわきません。

長寿化は人気歌手の距離を遠くした
たとえば、石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」という曲は40年くらい前にヒットした名曲です。「懐メロ」かもしれないし「そんな歌があったんだ」状態かもしれません。聞き手側の距離感たるやものすごいものがあるでしょう。
※1977年(昭和52年)1月発売らしいです

ジャニーズもAKBも熱烈な特定ファンでないと区別ができない。
功罪には賛否もあるのでしょうが「誰が誰だか」と思う人も多いはず。

「老若男女」が口ずさむような「国民ソング」が減った。
「歌は世につれ、世は歌につれ」という時代の象徴が「紅白歌合戦」でした。
「およげ!たいやきくん」のような歌が減ったのも事実です。

「リモコン」が発達した。
かつてテレビのチャンネル切り替えボタンはテレビに直接ついていました。
こたつから抜け出してチャンネルを変えるのは面倒くさいものでした。
今は「リモコン」が発達しましたので、気に入らない(興味のない)歌手の時には手元で簡単にチャンネルを変えることができます。

「年越しの迎え方」が変わった
かつては「蕎麦屋」と「美容院」と「銀行員」あるいはもろもろの「商売人」は年末遅くまでバタバタしていましたが、「海外でお正月を過ごす」人も増えそれが風物詩にもなっています。

つまり「社会構造」も大きく変化したのですから、「視聴率」に囚われない面白い番組作りをしていただければいいと思います。

今年は去年と趣向が違うね」という評価がいいのか?
今年の歌手は力量がすごかったね」という評価がいいのか?
去年の反省点が盛り込んで改善してあるね」という評価がいいのか?
どういうふうにアプローチしていくのかも面白味の一つではないでしょうか!

がんばれNHK!
紅白に出るのが名誉」という番組であり続けてください。





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