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「東京」も「地方」も基本は一緒 [みんなうすうす気づいている]

地方の方とお話しすると「へー!そんなふうに思っていたのか」というように気づかされることがあります。

よくあるのは、
「東京は住むところじゃない」
「それは都会の人の考え方だから」
「東京は交通が便利」
「東京の人はよく歩く」
等々。


しかしいろいろと聞いてみると、

1.銀座や霞が関や新宿や渋谷のような繁華街を見て東京を判断している

そういうところは「東京の人」もあまり住んでいません。
「住宅地」は緑が意外に多く、子どもたちの歓声が上がる公園もたくさんあります。


2.「少子化」「高齢化」「長寿化」都会も田舎も同じです。

3人のお子さんがいらっしゃるお宅もかなりありますが「結婚していない人」「お子さんがいない人」も増えました。

また、ご長寿の方も目立ちます。しかもお元気な高齢女性がなんと多いことか。
地方よりもはるかに「街を歩く高齢者」が多いような気はします。

旅行者の方に見えない話の中には「独居老人」「空き家」が増えているということもあります。
※「外国に行っている」という留守宅の話もよく聞くようになりました。
その結果、「ごみの集積所の管理」「雪かき」「自宅前の道路の清掃」「植木の手入れ」等々ができないという悩みを抱えていらっしゃるお宅もずいぶん増えました。


3.交通機関が多く「便利」なのは事実ですが、「駅」まで遠いところも多いです。

だれもが「駅前」に住んでいるわけでもないので、かなり歩くことになります。
「坂道」や「階段」が多いのも東京の特徴です。
最近は車を持たない人や車を手放した人も多く「歩く」ことが必然です。

たしかにタクシーもよく走っていますが、「お金」がかかります。
私はもう何年も乗ったことがありません。

また、バスも多いですが家の前がバス通りでない限り「バス停」までは「歩き」です。
バスはノンステップになっていますので、「高齢者の方には比較的やさしい」と言えるようです。

なお「東京都シルバーパス」という制度があり、70歳以上の高齢者の多くはこの「パス」を利用されているようです。(条件はあるものの令和元年度は半年@1000円という料金だったようです)
https://www.tokyobus.or.jp/silver/silverpass_01.html


4.物価は意外と安い

生鮮食品の価格は気象要因などその時々で変動をよくしますが、総じて物価は安いと言えるようです。
ただし、「家賃」「地代」「利用料」はかなり高いですから、「家があるかないか」は大きな格差要因になっています。
地方の方が「お子さんを東京の大学に行かせる」と言った場合は、この「家賃」の重さが効いてきます。
私が「地方の大学を充実」すべきだと思う理由の一つです。


5.所得が比較的高い人が多い

おそらく東京周辺は給与や賃金は高いようです。
職人さんなどに聞いても東京は高いとおっしゃっているのを聞いたことがあります。
「物価は比較的安い」ということを考えれば、ある意味暮らしやすいということが言えます。
ただ、「非正規」だったり「転職癖」がついていて所得が不安定だと暮らしにくいのは実情だと思います。

地方によっては「冬の燃料費」「車のガソリン代」などで出費がかさむお宅も多いようですからそういう点も「地方の活性化」には考えなければいけないポイントです。


6.商店街の多くのお店の経営はたいへんな様子

地方では「シャッター通り」などと呼ばれ寂れた「商店街」のことがよく話題になりますが、東京とて同じようなものです。
ただ、「入れ替わり」が頻繁に行われるので目立たないことが多いようです。
また、「古くからの店舗」のオーナーさんは「貸しビル」「貸店舗」「貸事務所」等の本業以外のご商売が収入の柱と言ったところもあるのではないでしょうか。


7.人は多いが、外国人も多い

最近は日本人のような姿顔立ちの外国育ちの方が増えました
旅行者も確かに多いようですが、明らかに「暮らしていらっしゃる」方も増えました。
街を歩くと「聞こえてくる言葉が外国語」という人がかなりいます。

私たちは生まれ育ったころから日本の習慣・暮らし方が身についていますが、そういう文化になじまない人が増えてくると「生活のルール」が乱れてきます
「ゴミ出し」「清掃」などはこれからますます深刻な問題になってきそうです。


8.自家用車は減ったが、電動アシスト自転車という恐怖

自家用車に代わり、東京の住宅地では「電動アシスト自転車」がとても多いです。
●猛スピード
●信号を守らない
●無理な横断が多い
●右側走行
等々「危ない!」と思うことが増えてきました。

「ちっちゃなお子さん」を乗せた若いママたちです。
そのうち大きな社会問題になるはずです。
お子さんを乗せて飛ばす姿は怖くなってしまいます
青信号なら速度を落とすこともなく横断歩道を疾走なさるママたちのなんと多いことか。

ながらスマホ」で「ベビーカー」「バギー」を押す育児ママも目立ちます。
「自分のお子さんをしっかり見てなきゃダメでしょ」と思うのは私だけでしょうか?


9.「魚が美味しくない」ということはない

地方から上京した方の中には「東京は魚がまずい」とおっしゃる方がそれなりにいらっしゃいます。
●どこでお魚を買っているの?(食べているの?)
●どんな魚を食べているの?
と思ってしまいます。

東京には日本中の物産が集まってきます。
魚についても日本中から集まってきています。
「スーパー」でも「魚屋さん」でも新鮮でおいしい鮮魚はたくさん売ってあります。
この手の話を聞くと不思議になってしまいます。
東京には「お鮨屋さん」も多く、店を間違えなければ安くて美味しいはずです。
「今とれ」と言われる魚を食べていらっしゃる方は地方でも少ないはずです。

最近のこと「ズワイガニのメスがに」の値段が高いことに気がつきました。
しかし、地方で見たそれは「足が揃っていない」ものでした。東京のそれは「美品」でした。(「B品でいいですよ」と言いたくなりました)


ちなみに「肉」も「米」安くて美味しく手に入ります。
「肉が美味しい」と言われる地方でも「精肉」方法(肉の切り方)などが「肉の美味さ」を台無しにしている場合もあります)


10.いわゆる「地域のボス」がいない

地方では「こんなもの必要ない」ということがよくあるようですが、「それだれが決めたのですか?」と聞いてみると「補助金だから」とか「有力者が。。。。」と言った言葉が返ってきます。
東京でも似たようなことはあるのでしょうが、「反対運動」が起きることや「苦情」となって行政機関に反映されることが多いようです。

そういえば「地域のボス」という人が見当たりません
地方議員の方も「選挙の立候補者が多い」ことから、うかうかしていると次の選挙もどうなるかわかりません。
いわゆる「指定席」が決まっている人も少ないかもしれません。

地域のボス」という言葉が地方にはまだまだあるようです。
地域のボスの鶴の一声で行政施策が決まるようなことがあると「行政の目線」がどこにあるのかよくわからなくなってしまいます
結果、住民のみなさんの本当の課題が解決されないということが起きてしまうようです。




たしかに東京には東京なるが故の課題もあり、地方には地方なるが故の課題もあるようです。
ただ「根っこ」というか「基本」は同じようです。


所得を増やす」ことに注力されていない地方にはいつまでも経済的な貧しさがついて回ります。

「地方創生」と囃し立てながら、具体的なゴールもなく、住民の生活を豊かにするというコンセプトもなく、「補助金頼り」では「地方創生策」も上手くいくはずもありません。
中には、「移住者」と称する人たちに食い物にされているかのような補助金もあるようです。
「地方創生」という抽象的な言葉を使えば使うほど(使うところほど)、住民のみなさんの暮らしの豊かさのようなことから遠ざかってしまっているように見えてきます。

「地方創生」策が心情的な地方礼賛に傾き過ぎるとかえって地方は暮らしにくくなるという現実もあるようです。



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