SSブログ

「サービス業」より「ものづくり」 [裏づけのない経営学]

私が好きな経営用語は「必要は発明の母」という言葉です。

仕事柄、
世の中で「必要なこと」はビジネスとしてうまくいき、「必要でもないこと」はうまくいかないか廃れていく
という姿を今までたくさん見てきました。

上手くいっていても「時間の経過とともに必要でなくなる」ことも間々あります。
上手くいっている企業でも「ある部門だけは上手くいかない」ということもよくあります。

やり方のまずさ
競争相手の出現
そのご商売の寿命
というのがその原因です。

私が記憶に残る「優れた経営者」の多くは「ものづくり」をなさっていました。
彼らは、
世の中から必要とされ
競争相手ができても追随を許さない技術力・製造力
賞味期限が来ても新商品を開発していく
そういう「企業力」を培っていらっしゃいました。


地方創生」が上手く行っていないことの多くは、
●サービス業に偏っている
●必要でもない事案に補助金が出ている
という特徴があるようです。


日本社会あるいは日本経済に隘路があるように見える原因として「必要かどうかの吟味が足りない」「必要でもないことに注力している」という点を見逃せません。


「人手不足」「後継者不足」という話を見聞きするにつけ思うのは「そのご商売は世の中に必要ですか?」ということ。


必要性が乏しいから利益が出ない」⇒「人件費が安い」⇒「人材が寄り付かない
という状況が生まれているのでしょう。


古くは「士農工商」という言葉がありました。
身分制度のように見えますが、支配階級を除けば「ものづくり」の濃さの順番になっているのかもしれません。

「士」という支配階級も必要なくなれば駆逐されていきます。
今の日本の不安のひとつには「支配階級」の人たちについて必要かどうかの検証をする人がいないことです。


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント