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「商店街」の眺め方 ~ 値がさ在庫の個人商店が減る [裏づけのない経営学]

「それがどうした?」という話をしましょう。

商店街が寂しくなった」と言われるものの「東京の駅前の商店街」には今なおそれなりにお店があります。
でも、よく見るとなにかどこか昔と違います。

●電気屋さん
●本屋さん
●靴屋さん
●家具屋さん
●ふとん屋さん
●呉服屋さん
●さかな屋さん
●時計屋さん
●宝石屋さん
●金物屋さん
●はんこ屋さん
等々はずいぶん減りました。

どこかに共通点があるはずです。
この手のご商売は「在庫が重たい」ということです。
在庫とは商品のことであり、重たいとは値がさ(お金がかかる)ということです。

ただこういうお店がなくても日常生活ではちっとも困りません
なぜかと言うと、
日常的に頻繁には買わない
郊外や大きな道路沿いのホームセンターや家電量販店のほうが商品数も多く買いやすいし、安そうだ
ネットで買えばいい
●「時計」や「宝石」はデパートとか専門店のほうが安心感があり選べる
と言った事情があるのかもしれません。

そういえば昔ながらの「喫茶店」「食堂」も少なくなりました。
コーヒーは「コンビニで」が定着しましたが、あのゆっくりと時間が流れる空間の必要性はなくなったのでしょうか?マンガや新聞や週刊誌を読むことができました。

他方で増えたのは、
●タピオカ屋さん
●たい焼き屋・たこ焼き屋さん
狭いスペースでいつでも撤退できそうな店構えです。
ブームが過ぎればなくなってしまう店舗です。

大手チェーンのドラッグストアも看板が目立ちます。

何気なく見ると「美容院」も多そうです。

「花屋さん」「八百屋さん」「果物屋さん」は以前の勢いがありません。
ここで買わなくても状態があるからでしょう。

人気の「ラーメン屋」も老舗が減りました。
歴史の浅いお店が増えました。


こういうお店が儲かっているかどうか?
を見るとしたら。。。。

当たらずと雖も遠からずの話をすると、
●お客さんが多い店ではなくレジでお金を払っているお客さんが多い(実収入があります)
お客さんの割に店員さんが少ない(人件費コストが少ないです)
賃料が安そう
副業(賃貸アパート・マンション・駐車場)がある
特別なお客さんがいる(給食など学校に納品、企業の指名買いがある)
競争力がある商品
などが主なチェックポイントです。

もちろん「大将」や「おかみさん」や「店員」さんの元気の良さが教えてくれることもありますが、「カラ元気」のようなものも見え隠れしたりします。
「後継者の有無」も当てになりません。いわゆる坊ちゃん育ちではダメですから。
また「店の空気が澱んでいる」雰囲気の店も長続きはしません


商店街を何とかしなければ」と言った政治家のテーマがあっても消費者はさほど気になりません。
もし「政治的に支援」が必要だとしたら、「高齢化社会」に対応できる店かどうかが大きな判断材料になります。
ネット通販による配達
生協のような宅配
に勝てる魅力のあるご商売でないと「支援」の必要性も失せてしまいます。
「商店街が寂しい」と言ったところであなたはそこではお買いにならないのですから。。。。

なお、
開店の時に芸能人などの有名人のお花が飾ってあっても商売には関係がない
大手は賃貸契約の更新時に撤退することが多い
「誰がやっても流行らない店」は必ずある
ということもあるようです。

※「誰がやっても流行らない店」の立地には
・踏切や信号などで立ち寄りにくい(高架になったら流行ることがあります)
・人の流れや行動パターンからそこには立ち寄れない
・看板・入口に気がつかない
といった微妙なメンタリティーがありがちです。


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