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新型コロナの「経済対策」はゆっくりやればいい [新型コロナ]

国会中継でもその他のテレビ番組でも、多くの人たちが「たいへんだ!」と憤慨なさっている今日この頃です。

「発症しないか?」「治療法はあるのか?」「経済はどうか?」「オリンピックはどうか?」等々。
ただ、私が見る限りでは「東京の街は意外と落ち着いている」という感じがします。

皆さんの周りではこの「たいへんだ感」を痛感したり、あるいは「困った感」が伝わって来たりしてきますでしょうか?


今回の「新型コロナ」問題は未曽有の対応です。
終わりが具体的でないという意味では「自然災害」と異なる
●為政者の気迷いという「戦争」とも異なる
そういう事態です。


少し整理してみましょう。
優先順位」ということから見ると、


1.「人命」は大丈夫か?

「ウィルス」を封じ込めることはできるか?
~これはもう少し学習しなければいけません。まだ「解」が見つかっていないのでしょう。
アメリカやヨーロッパの国のように「戒厳令」に近い外出禁止令がいつまでも続くとは思われません。

「治療薬」はあるのか?
~あれば苦労しませんが、治験なしで投薬するのは副作用等の危険が伴います。


2.「医療体制」は大丈夫か?

●「医療崩壊」というような事態になった時の受け入れ施設はあるのか

●「医師」「看護師」等の現場スタッフは充足しているのか

という不安もあります。


3.「家計」(個人個人の経済生活)は大丈夫か?

私の周りでは「サラリーマン家庭」と「高齢者家庭」が多いせいか、今のところは悲鳴が聞こえてきません。

まだ「給与」とか「年金」には影響が出ていません。
「経済がたいへんだ」という声の割にはタイムラグがあるのか、「給与減額」「企業の倒産」「年金の減少」という問題はまだ起きていません(というかバタバタしている人が少ないように見えます)


4.「企業経営」は大丈夫か?

政治家の皆さんは「選挙の票」に通じるところですから「さもたいへんだぁ!」的におっしゃていますが、どういう業種でどういう不都合が起きているのかよくわかりません。

マスコミでの取り上げぶり、国会での質疑を見る限りでは、

インバウンドに頼りすぎだった結果じゃないの?
海外調達シフトに舵を切りすぎたからじゃないの?
●「人手不足」と言われた時になぜ「非正規のまま」でいたの
「サービス業」に傾斜しすぎたのでは?
と思わざるを得ません。

つまり、構造要因がそもそもあって、「新型コロナ」を「困った」材料に使っているところはないでしょうか!

例えば「タピオカ」屋さんの不振は「新型コロナ」が原因なのでしょうか?
「飽きられた」「過当競争」が起きていたはずです。
つまり「潮時」も来ていたはずです。

新しくできた「カラオケ」店については「あそこは高いから行かない」という若い人の声も伝わってきます。

逆に、近所のスーパーの人出が減っているような様子は伝わってきません

おそらく安倍首相の「アベノミクス」も石破さんの「地方創生」も何も持続する効果がなかったということを暗に示しているようです。


5.「学校休校」問題について

学校の先生の中には
「こんなにゆっくりできる年度末は初めて」
「やっぱり人が足りなかったんだ」
などとおっしゃっている方もいらっしゃるようですが、「この機会に働き方(仕事の仕方)を工夫しなよ!」と言いたくなってしまいます。
「人が足りない」とおっしゃっていたら日本中の組織や企業は人が足らないはずですから。

「子どもが家にいると困る」という方には「イクメン」の議論を思い出してほしくなります。
「そのうち」と思っていたことが急に来ただけです。
東日本大震災のような地震災害や昨今の台風災害などでも「学校」での授業はできなかったはずです。
あの時はどうだったのでしょう。

思い切って「新型コロナ」の発症が少なそうな田舎の学校に疎開するということはないのでしょうか?
戦争中は「疎開」ということがあったようです。
あの頃と何が違うのでしょう?


こんな風に、少し足踏みして今回の新型コロナ考えてみるとわかってくることがあります。

●たしかに「新型コロナ」は足元ではずいぶんたいへんな事が起きているようです。
一つ一つの事象は「想定外」はあるものの今までの構造要因が「コロナ」を引き金に顕在化したのではないか。

ということです。


例えば、資金繰りに不安を抱える企業については「銀行から借入をすればいい」だけです。
銀行の融資係が考えることは、
●新型コロナの影響で一時的に資金不足に陥っている。
●新型コロナ禍が一服すれば業績は持ち直す
●なら、業績が回復するまでのつなぎ融資」をすればよい。
というきれいごとです。

ところが今の「企業の慌てぶり」をみる限りでは、
●「想定」を超えている
構造的に資金に余裕がない
ということが言えそうです。

ここのところ長らく「倒産が少ない」状況が続きました
なんだかんだと「構造的に不安のある企業を長らえさせ過ぎた」弊害が顕著に表れているとも言えます。

企業経営者の中には、「同業者の倒産は自社の業績の伸張」という言葉もあります。


政治家やコメンテーターの中には「スピード感をもって」とおっしゃる方ばかりですが、もう少し時間をかけて対応策を練った方がいいような気がします。

だって、
●それをやったらどういう効果があるのですか?
課題を先送りするだけではないですか?
●膨大な経済対策の財源はどこにあるのですか?

そういうこともきちんと考える余裕はあるはずです。
「急ぐ」ということと「拙速」ということは違うのです。



経済対策ばかりに目が行きがちですが、小池都知事がおっしゃることの方が実は重大です。
●新型コロナウイルスの大規模な感染拡大が認められた場合は、首都の封鎖=ロックダウンもあり得る
この3週間オーバーシュートが発生するか否かの大変重要な分かれ道であるということ
23日から3週間、イベントなど人が密集する空間への外出を控えるよう都民に呼びかけた
●都内で大規模な感染拡大が認められた際には、東京都を封鎖する「ロックダウン」も検討する
●東京には大学も多く、症状の軽い人たちが感染を広げないように、若者にメッセージを出す
等々、かなり冷静な呼びかけです。

優先順位第1番は「人命」なのですから。

振り返ってみたら「働き方改革」や「東京一極集中の緩和」「社会インフラの整備」ができたと考える日が来ることを切に願う次第です。




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